2015-01-01から1年間の記事一覧
本日、国立科学博物館の地球館第Ⅰ期展示がリニューアルオープンした。1年近く科博の恐竜たち(の大多数)とはご無沙汰だったわけで、待ちかねていた人も少なからずいるだろう。 さて、リニューアルオープン初日に行かれた方にはもはや手遅れなのだが、ここで…
↑Composite skeletal reconstruction of Wendiceratops pinhornensis. Recovered elements represented by blue. From Evans and Ryan(2015). 何度かこのブログでも取り上げている(嘆いている)が、ケラトプス科の初期進化に関する化石記録はかなり少ない(…
気が付けば10日ばかしほったらかしにしていたのだが、その間ゼミの準備でそれなりに忙しかった筆者である。ゼミはどうにか無事に切り抜けたので、とりあえず更新ペースを戻していこうと思う。 さて、この10日ばかしの間に情勢はかなり動いている。かいつまん…
↑Sinoceratops zhuchengensis, Zhuchengtyrannus magnus, Shantungosaurus giganteus. Sinoceratops based on ZCDM V0010, 0011. Zhuchengtyrannus based on ZCDM V0031. Shantungosaurus based on described material of GMV 1780. Scale bar is 1m. 先日ち…
さて、最近更新をさぼり気味の筆者である。本業の方で絵を描きすぎてしばらくはペン入れする気が起きない(などと調子こいたことを言っているが、そもそも大して根性のない筆者である)というのもあるが、単にゼミ発表までもう2週間ないということも理由では…
ご存知の方はご存じだろうが、最近定期的に(?)ティラノサウルスの羽毛復元うんぬんの話がネットを騒がせている。ネットに流れてる話は実際しょうもない部分が大きい(本ブログを含めて、ね)のだが、実際問題大型獣脚類にどの程度羽毛を生やすかは意見の…
↑Tyrannosaurid lacrimals in right lateral view. A, ?Tyrannosaurus sp., CM 9401; B, Tyrannosaurus rex, CM 9380; C, Tyrannosaurus rex, MOR 1125; D, Tyrannosaurus rex, MOR 555; E, Tarbosaurus bataar, ZPAL MgD-I/41; F, "Daspletosaurus" sp., MO…
みなさん、お待ちかね! 昨年の秋からリニューアル工事中だった 国立科学博物館の地球館第Ⅰ期展示(旧新館)が、 7月14日(火)にリニューアルオープンするのです。 科博に押し寄せる恐竜オタクたち。 しかし、その裏ではNHKが恐るべき罠を仕掛けていたので…
↑Skull of Regaliceratops peterhewsi TMP 2005.55.1(holotype). Left lateral view (A), preliminary reconstruction (B), rostral view (C), dorsal view (D). Scale bar is 10cm for A, C and D. 1m for B. From Brown and Henderson (2015) exclude B. …
↑Cranial elements of Almond ceratopsian. A, B, AMNH 3652. C, AMNH 3656. Scale bar is 5cm. From Farke(2004). 地味に忙しくて(最近こればっか)気が付けば丸一週間放置である。要は今までの筆者がヒマすぎたということでもあるのだが、そこは気にしな…
福井県立恐竜博物館(一昨年の夏に行ったきり)で7月10日から開催される特別展「南アジアの恐竜時代」の詳細な情報が公開されたわけである。具体的な情報はリンク先を見ていただければよいとして、せっかくなので筆者なりに書き散らかしておきたいと思う。 …
クリトサウルスKritosaurusとグリポサウルスGryposaurusは色々とややこしい歴史を潜り抜けているのだが、いささかマイナーなのが寂しいところである。これらクリトサウルス族Kritosauriniはカンパニアン全体に渡って北米で大繁栄(した末に南米へ渡った)し…
↑Right dentary of unnamed tyrannosaurine-tyrannosaurid IZK 33/MP-61 from Kazakhstan. From Averianov et al., 2012. 本業が微妙に立て込んでたりで1週間近くほったらかしにしてしまっていたわけである。ミネラルフェアも近いし、かはくのプレスリリース…
↑Left, Wangshi sauropod cervical vertebra PMU 24707 (formerly PMU R 262) in right lateral view. Right, Wangshi sauropod dorsal vertebra PMU 24708 (formerly PMU R 261) in right lateral view. Modified from Poropat (2013). 最近メジャーなひと…
↑Tyrannosaurus rex "robust morph" FMNH PR 2081. Scale bar is 1m. いわゆる、「ティラノサウルスの性的二形」については(その妥当性はともかく)ご存知の方が多いだろう。四肢の太さなどに基づき、「がっしり型」と「きゃしゃ型」に分けることができると…
↑Top to bottom, some chasmosaurine-ceratopsid skulls. Coahuilaceratops magnacuerna, based on CPC 276 (holotype). "El Picacho ceratopsian", based on TMM 40814-6 (epijugal) and TMM 42304-1 (nasal, squamosal). Bravoceratops polyphemus, based …
今年の夏の大本命は科博(生命大躍進よりもむしろリニューアル)だと勝手に思っている筆者である。それもこれも前情報で不安を煽られていたせいなのだが、希望がないわけでもない。多分。 メガ恐竜展はなんというか、名称の時点で嫌な予感がしている。初っ端…
↑Composite reconstruction of Jainosaurus septentrionalis. Based on GSI K27/497 (lectotype; braincase), ISI R162 (braincase), NHMUK R16481 (caudal vertebra), paralectotypes (scapula, ulna), NHMUK R5931 (humerus), NHMUK R5933 (radius), NHMUK…
↑Skeletal reconstruction of Triceratops sp. USNM 4842. After Hatcher et al. (1907) and Paul and Christiansen (2000). Scale bar is 1m. またしても角竜ネタなのには突っ込まないでほしいところである(こういうのはねぇ、勢いが大事だと思うよ、うん…
Skeletal reconstruction of Centrosaurus apertus (formerly Monoclonius nasicornus) based on AMNH 5351. Scale bar is 1m. ケラトプス科角竜というと、一般向けの本にはよく「首から後ろに違いはない」的なことが書かれている。実際にはそんなことはない…
全然仕込みができていないので、ほったらかしにしていたネタ(Pelitzさんありがとう!)をちょいと書きたい。Twitter(よせばいいのに始めた男)にちょっと書いたのだが、補足も入れて適当に書こうと思う。 ヘル・クリーク層(というかランス期の北アメリカ…
↑Top: "Stygivenator molnari" LACM 28471. Middle: "Raptorex kriegsteini" LH PV 18. Bottom: Tarbosaurus bataar MPC-D 107/7. 科博のリニューアルで、「ティラノサウルスの幼体」が展示されることは皆様はとっくにご存じのことだろう。また、MORの「ティ…
色々あってここ数日ほどほどに忙しい筆者である。明日は科博のオープンラボ(チャリ圏内)なのだが、筆者はJKに化石のクリーニングを教えるので忙しい(予定)。来週の土日は某堆積学会を覗きに行こうとも思っている。 そういうわけでかれこれ一週間はトリケ…
本ブログをご覧になっているということは少なからずインターネットに接続できる環境が整っているわけで、何かと恐竜がらみの情報はネットで集める方が(今時)ほとんどだろう。 恐竜がらみの情報を扱うサイトというのは(場末の我がブログも含めて)星の数ほ…
そういえば(唐突)、かれこれ1年近く地元(決して近所ではない)の博物館に行っていなかった筆者である。油断していると開館20周年記念の企画展「マンモスが渡った橋 氷河期の動物大移動」へ行きそびれるところであった。 受け付けのおねいさんの奥にいきな…
↑Skeletal reconstruction of Neuquensaurus australis. Based on MLP Ly 1–7 (holotype), MCS-5, MLP-CS 1096, MLP-CS 1104, MLP-CS 1050, MLP-CS 1306, MLP-CS 1169, MLP-Av 2069, and MLP-CS 1102. Scale bar is 1m (for MCS-5). Notes: additiona…
↑ディプロドクス科の系統図。Tschopp et al. (2015)より 先日新たなディプロドクス科恐竜が記載されるという話をちょこっと書いたのだが、実際に出版された論文はとんでもない代物だった。ディプロドクス科のレビューと系統関係の仕切り直しだったのである。…
↑CMN 343, holotype of Richardoestesia gilmorei. A, left dentary (latelal view). B, right dentary (medial view). C, reconstructed right dentary (medial view). Scale bar is 10cm. Modified from Gilmore (1924). 白亜紀後期の北米の恐竜相を語る上…
↑Skeletal reconstruction of "Menefee centrosaurine" NMMNH P-25052. Two dorsal vertebrae, ribs, and partial sacrum also recovered. Notes: cervical vertebrae are fused. Scale bar is 1m. 読者のみなさまは、筆者が角竜好きであることをとうの昔に…
マリンカイザーショックから3ヶ月が過ぎて、ようやく心の傷も癒えてきた筆者である。別にマリンカイザーがものすごく欲しかったわけではなくて、マリンカイザーの「先」を楽しみにしていたのだ。とか言いつつ実際問題HMMマリンカイザーはとてつもなくカッコ…