GET AWAY TRIKE !

恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

竜脚類

テンダグルの丘を越えて

↑Composite skeletal reconstruction of Giraffatitan brancai largely based on paralectotype MB.R.2181 with complete skull MB.R.2223. Scale bar is 1m for MB.R.2181. The largest specimen (formerly known as HMN XVII) is approximately 13% larger…

脆すぎた呪縛

↑Carpenter (2018)より、マラアプニサウルス(A)、レバッキサウルス(B)、ヒストリアサウルス(C)の胴椎(後面)の比較。スケールは50cm。 恐竜の分類が分類の体をなしていないという話(1属1種が多すぎる)はしばしばなされることで、実際問題として属名…

黄昏の巨人

↑Composite skeletal reconstruction of Alamosaurus sanjuanensis. Based on BIBE 45854 (cervical series), TMM 41541-1 (dorsal series, ribs, sacrum, ischium and femur), USNM 15560 (caudal series, pectoral girdle, forelimb and osteoderm), TMM 4…

ワイマンの落とし物

↑Skeletal reconstruction of Euhelopus zdanskyi. Based on exemplar a, b, c, and scaled as exemplar a and c. Scale bar is 1m. カール・ワイマンと言えば本ブログではとっくのとうにおなじみの、ウプサラ大学の古生物学者である。中国産の恐竜を初めて…

ラ・ボニタ

↑Skeletal reconstruction of Bonitasaura salgadoi. Based on MPCA 460 (holotype) and MPCA 467. Scale bar is 1m. ティタノサウルス類といえば眩暈がするほど多様なグループであり、見た目もかなりバラエティに富んでいるらしい(らしい、というのは大概…

ワイマンの竜脚類

↑Left, Wangshi sauropod cervical vertebra PMU 24707 (formerly PMU R 262) in right lateral view. Right, Wangshi sauropod dorsal vertebra PMU 24708 (formerly PMU R 261) in right lateral view. Modified from Poropat (2013). 最近メジャーなひと…

ジャイノサウルス

↑Composite reconstruction of Jainosaurus septentrionalis. Based on GSI K27/497 (lectotype; braincase), ISI R162 (braincase), NHMUK R16481 (caudal vertebra), paralectotypes (scapula, ulna), NHMUK R5931 (humerus), NHMUK R5933 (radius), NHMUK…

ネウケンサウルス

↑Skeletal reconstruction of Neuquensaurus australis. Based on MLP Ly 1–7 (holotype), MCS-5, MLP-CS 1096, MLP-CS 1104, MLP-CS 1050, MLP-CS 1306, MLP-CS 1169, MLP-Av 2069, and MLP-CS 1102. Scale bar is 1m (for MCS-5). Notes: additiona…

復活のブロントサウルス

↑ディプロドクス科の系統図。Tschopp et al. (2015)より 先日新たなディプロドクス科恐竜が記載されるという話をちょこっと書いたのだが、実際に出版された論文はとんでもない代物だった。ディプロドクス科のレビューと系統関係の仕切り直しだったのである。…

“ティタノサウルス”・コルバーティ

↑Skeletal reconstruction of Isisaurus colberti. Based on selected elements of ISIR 335/1-65(holotype). Scale bar is 1m. 本ブログでは折を見てインドのラメタLameta層産の恐竜を取り上げてきた。いろいろな意味で泣きたくなるような化石ばかりなのだ…

世界最大の恐竜博2002始末記 延長戦②

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/34/Apatosaurus_skull.jpg/800px-Apatosaurus_skull.jpg ↑Skull of "MaX", referred specimen of Galeamopus sp . From wikipedia. 特に狙ったわけでもないのだが、ここ数日我ながらかなりのハイペー…

American last Sauropods補足

ヤマは越えた(迫真)のでこの先生きのこれば筆者の勝利である(フラグ)。リクエストもあったので、先日のアラモサウルスの記事の補足をしておきたい。 Pelvic girdle of Maastrichtian sauropods from southwestern USA. PMU 24805 and USNM 10487 are not…

American last Sauropods

↑Left, "Juvenile Alamosaurus" TMM 43621-1. Center, composite of "Rough Run Titanosaur" TMM 45890-1 (tibia), 45890-2 (ungual), 45891-1, 2, 4, 12, 13, 15, 16, 17 (dorsal vertebrae and pelvic girdle), 45891-9 (caudal vertebra), 45891-10 (hume…

フクイティタン

↑フクイティタン・ニッポネンシスの骨格図。 図示した以外に歯や部分的な頸椎1つ、座骨や足の末節骨も知られている。 スケールは1m Skeletal reconstruction of Fukuititan nipponensis FPDM-V8468(holotype). Tooth, cervical neural arch, fused ischia, p…

伝説巨神

Ⅰ. Amphicoelias altus; Ⅱ. Diplodocus carnegii; Ⅲ. Supersaurus vivinanae; Ⅳ. A. fragillimus (newly reconstructed neural arch height of 1050 mm); Ⅴ. A. fragillimus (based on measurements described by Cope); Ⅵ. Reconstructed dorsal vertebra o…

世界の巨大恐竜博2006始末記① ズビ・アトランティクスZby atlanticus

↑ズビ・アトランティクスZby atlanticusの骨格図 肩関節までの高さはおよそ3m Encyklopedia Dinozaury.comより 今年記載されたのだが、覚えておられる方がいるかどうか。本日取り上げるのはポルトガル産竜脚類ズビZbyである。 さて、本ブログの読者の方の中…

タンバリュウからタンバティタニスへ

思っていたより早かった。タンバリュウがこのほどタンバティタニス・アミキティアエTambatitanis amicitiaeとして命名されたのである。大方の予想を裏切って(?)、属名はタンバティタンではなかった(titanisはtitanの女性形)。 発見当時(もう8年も前で…

ヌオエロサウルス、あるいはヌーロサウルスの幻影

↑香港科学博物館に展示されている“ヌオエロサウルス”、あるいは“ヌーロサウルス”の復元骨格 wikipediaより 突然であるが、筆者の地元の博物館のシンボル展示のひとつが“ヌオエロサウルス・チャガネンシスNuoerosaurus chaganensis”(今日ではもっぱらヌーロ…

世界最大の恐竜博2002始末記 延長戦

↑カテトサウルス・ルイシCathetosaurus lewisiの復元骨格SMA 0002 wikipediaより 思わぬところで新たな話題が飛び込んでくるものである。“モアボサウルス”で恐竜博2002始末記を終えるつもりだったのだが、実はうっかり気付いていない新情報があった。忘れな…

世界最大の恐竜博2002始末記⑥+世界の巨大恐竜博2006

一応、世界最大の恐竜博2002始末記は今回でおしまいである。〆はやはり竜脚類となった。 さて、“モアボサウルス・ユタエンシスMoabosaurus utahensis”をご存じだろうか。世界の巨大恐竜博2006にて、記載準備中の北米産ティタノサウルス類として復元骨格(キ…

世界最大の恐竜博2002始末記⑤ セイスモサウルスの行方

↑Lucas et al., 2006より、“セイスモサウルス”の記載された骨要素を示す。 尾椎に割り振られた番号の変化に注意 さて、いよいよ大本命である。世界最大の恐竜博2002の目玉だったのが、“セイスモサウルス・ハロルムSeismosaurus hallorum”である。色々と日本…

世界最大の恐竜博2002始末記③

某所で色々とアレな上によからぬ話題が出ている(ジェホロサウルス科はまだしも今さらヒプシロフォドン科ってあんたぁ…。や、羽毛自体についてはとりあえず異論はないんだけどさ。っつーかゴデフロイトはノータッチだったんかい!色々な意味でヤバすぎだろJK…

世界最大の恐竜博2002始末記②

第2弾はいきなりマイナー(?)ネタである。図録の27ページとひろさんのブログだ、行ってみよー! 恐竜博2002ではハウ発掘地で発見された複数の竜脚類の化石が展示されていたのだが、そのうちのひとつが「ディプロドクス類」である。 ハウ発掘地のHクオリー…

モリソンの影

http://www.paleofile.com/imges/Dinosaurs/Sauropoda/Dystocosaurus.jpg ↑ディスロコサウルスの唯一の標本AC 663 後肢に末節骨が5つみられる点に注意 図はPaleofile.comより 白亜紀末期の北米産竜脚類と言えば、(色々論議もあるにはあるが)ひとまずアラモ…

砂漠のデュラハン

↑オピストコエリカウディア・スカルジンスキーイの骨格図。頭部のシルエットはネメグトサウルスに合わせてある(本文参照) 1960年代からおこなわれたポーランド―モンゴル調査隊によるゴビ砂漠の大規模調査は、かなりの成果を上げた。以前取り上げたバガラア…

アラモサウルス

原記載から90年以上が過ぎた今でも、アラモサウルス・サンジュアネンシスAlamosaurus sanjuanensisは北米唯一の派生的ティタノサウルス類として君臨している。最近の動向と合わせ、つらつらとこいつに関して書きたい。 さて、アラモサウルスの模式産地はニュ…