GET AWAY TRIKE !

恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ドリプトサウルス作ってみた

明日から4月だなんて、おかしいですよカテジナさん! 大阪に行く前の時点で7割がた完成していたのだが、諸事情(なぜか秋葉原まで行ってカラオケやって家の近所で飲んだ、など)によって完成が遅れていたものである← スケールは1/29(すげー中途半端…)ほど…

恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス ~知られざる大陸ララミディアでの攻防~ レポート⑦

まだだ、まだ終わらんよ!レポートはこれにて終了 前回 今回の目玉の一つ、「ホーマー」ことBMRP 2006.4.1の頭骨(キャスト)。縁後頭骨と縁鼻骨以外ほとんどの部位が発見されている。トリケラトプスとしては初のボーンベッドの発見(実際には前例があったら…

恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス ~知られざる大陸ララミディアでの攻防~ レポート⑥

この調子で行くと記事の数がとんでもないことになりそうだったので写真のサイズは縮小。お 許 し く だ さ い ! 前回 ディアブロケラトプスDiabloceratopsの頭骨(キャスト)。左半分のみが発見されている点に注意である(下顎は一切見つかっていない)。縁…

恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス ~知られざる大陸ララミディアでの攻防~ レポート⑤

やっとこさケラトプス科の展示に突入である(長かった…)。 前回 カスモサウルス・ベリChasmosaurus belli ROM 843のキャスト。きゃしゃな体形がよく分かる。お持ちの方はG.ポールの洋書に出ている骨格図と比較されたい。手前にちらっと写っているのはカスモ…

恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス ~知られざる大陸ララミディアでの攻防~ レポート④

上から来るぞ、気を付けろぉ!(ただし記事は下から出る) 前回 この復元模型もまずまずの出来…だが、なんというか鱗状骨と眼瞼骨が行方不明である。前肢が側方型である点に注意。 バガケラトプスBagaceratops幼体の頭骨。眼瞼骨(眼窩の前方、突出した三角…

恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス ~知られざる大陸ララミディアでの攻防~ レポート③

ごめんね~記事のタイトルがクソ長くなっちゃって~(チャ―研) 前回 写真がうまく撮れなかった←ので割愛するが、例の「尻尾に毛が生えた」プシッタコサウルスの化石(もちろんキャスト)や、3Dの復元骨格も展示されている。両者ともに非常に有名な標本であ…

恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス ~知られざる大陸ララミディアでの攻防~ レポート②

前回はこちら ************************************************************* うおっまぶし 会場に足を踏み入れると、いきなりトリケラトプスの頭骨がお出迎えである。(暗かったのとスポットライトがきつかったのとで写真がアレだが お 許 し く だ さ い…

恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス ~知られざる大陸ララミディアでの攻防~ レポート①

ってなわけで迎えた三連休。何を思ったか筆者は新大阪行きの新幹線に殴りこんだ(そして2時間半立ちっぱなしだった)。もちろん恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス ~知られざる大陸ララミディアでの攻防~を見に行くためである。平日にのんびり行くつもり…

アンズー・ワイリーイAnzu wyliei

↑アンズーの骨格図(CM 78000と78001、MRF 319を組み合わせたもの) 発見された部位を白と灰色で示してある(灰色で示されているのはクローズアップが描かれている部位)。スケールはA:50cm、ほかは1cm Lamanna et al., 2014より しばらく前にこういう記事を…

タラルルス

↑タラルルスの復元骨格PIN 557-3(のキャスト)3~6個体分の化石を寄せ集めて復元したものである点に注意 写真はウィキペディアより ブログ開設から5か月以上たってようやく初めての鎧竜の記事である。別に鎧竜が嫌いだとかそういう訳ではなく、単に記事を書…

あとちょっと

恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス ~知られざる大陸ララミディアでの攻防~まで1週間を切った。色々あってMSSサラマンダー発売中止(つーかシリーズ実質終了ってオイ……なんのこっちゃという人はスルーしよう)が原因でテンションだだ下がりであった筆者だ…

ナヌークサウルス・ホグランディNanuqsaurus hoglundi

↑ナヌークサウルスの模式標本DMNH 21461 スケールはAでは10cm、B~Lでは5cm、Mでは1cm Fiorillo and Tykoski, 2014より 柄でもないが、速報的な記事を一発。 かねてから有名だった(?)「アラスカのゴルゴサウルス」が新属新種として記載された。ナヌークサ…

ティラノサウルス王位争奪戦

↑「最大級」のティラノサウルスの頭骨図。AMNH 5027は参考用。スケールは1m 一般に「最大のティラノサウルス」と言えば、「スー」ことFMNH PR 2081が挙げられる。ほぼ全身の骨格が発見されている(実質的に遠位尾椎がいくつか欠けているだけ)こともあるが、…

ナストケラトプス

A:ナストケラトプスの頭骨上面図 B:頭骨側面図 C:骨格図(発見部位を白で示す) スケールはA, Bでは50㎝、Cでは1m Sampson et al., 2013より カイパロウィッツKaiparowits層(過去記事①②参照)で発見された大型角竜のうち、直近で命名されたものがナストケラ…

三本角の巨人たち

↑代表的な“最大級”のトリケラトプスの頭骨。資料不足だったりでいずれも図の信憑性は微妙なところ どうしてもデカいものに人は惹かれるわけで、「最大の恐竜」と言われると大概の人はホイホイついて行ってしまうわけである。化石記録というものに「完全」な…

コアウィラケラトプス

↑左:コアウィラケラトプスの頭骨(模式標本CPC 276、若い成体?) 右:亜成体ないし大型幼体の歯骨(CPC 277) スケールは1m 20世紀の初めごろからメキシコでの恐竜発掘は始まっていたのだが、詳細な研究がおこなわれるようになったのは半ば過ぎのことであ…

らえらぷすのパーフェクトかいぞう教室

王氏層群の記事を書いてたら疲れたので今日はゆる~く。まずはこの写真を見てほしい。 …おわかりいただけただろうか。 (机の上が壮絶な散らかりっぷりだったので急遽手持ちの本で撮影ブースを設営。決して本を自慢してるわけではない) さて(唐突)、一応…

恐竜王国2012始末記特別編:王氏層群④ 金崗口層・常旺鋪層

始末記特別編も4回目(長い)。前回予告したとおり金崗口Jingangkou層の恐竜について解説したい。また、常旺鋪Changwanpu層についても、今回まとめて紹介したいと思う。 さて、第2次大戦の後も色々とあった中国だったが、もろもろの末に中華人民共和国が成立…

恐竜王国2012始末記特別編:王氏層群③ 将軍頂層

恐竜王国始末記特別編(長い…)第3回は、将軍頂Jiangjunding層の恐竜である。前回と比べて知名度も何もない恐竜たちであるが、興味をもっていただけたなら幸いである。 将軍頂層の発掘が始まったのは1923年と、中国の発掘では最初期にあたる。中国政府(中華民…