本日、国立科学博物館の地球館第Ⅰ期展示がリニューアルオープンした。1年近く科博の恐竜たち（の大多数）とはご無沙汰だったわけで、待ちかねていた人も少なからずいるだろう。
さて、リニューアルオープン初日に行かれた方にはもはや手遅れなのだが、ここでひとつリニューアルされた科博の恐竜がらみの展示について予習しておきたい。事前情報（凄まじく早い段階で教えて下さったひろさんに感謝）でかなり明らかになっていた部分もあるのだが、内覧会ほかで判明した情報と合わせて一発書いておきたいと思う。リニューアルオープンに合わせてかはくのサイトも新しくなっている（が、まだあちこち工事中の模様）ので、合わせてチェックされたい。
リニューアル以前の地球館第Ⅰ期展示（新館）はB1Fに恐竜の展示が集中していたのだが、今回のリニューアルで3Fと1F、そしてB1Fにやや分散するかたちとなった。上の回から順に紹介していきたい。
3F「親と子のたんけんひろば コンパス」
親子向けの体感型の展示コーナーである。ここにはB1Fから移設のうえ改装されたパーフェクトスタンと、リニューアルオープンの目玉のひとつであるティラノサウルス幼体（の仮想的な）復元骨格が展示される。
が、問題はここから先である。この展示は、親子連れでないと入場できない（親子連れであっても事前予約が必要。案内を熟読されたい）。いい年こいた大人としては少々残念ではあるが、ここは後進に道を譲りたいところである。
とはいえ、スタンとティラノ幼体が見られないわけではないようだ。やや後ろ側のアングルからであれば、通路側から観察・撮影ができるらしい。（ただし通路は通路なので、邪魔にならないようにだけはしたいものである）
1F「地球史ナビゲーター」
映像資料と標本で138億年を一望する展示とのことである。ど真ん中にアロサウルスの骨格が据えてあり、やや腹側の全周囲から観察が可能である。
ここに展示されるアロサウルスは、皆様ご存じの通り、かつて本館の主として君臨していた標本である。恐竜博2011に合わせてモダンスタイルに組み直されたもので、頭骨を除く大部分が純骨からなっている。
また、ここにエオラプトルの産状レプリカや、始祖鳥サーモポリス標本のブロンズ製レプリカ（触れる）も展示されているという。レプリカとはいえ、始祖鳥を撫で繰り回す機会もそうあるまい。ましてサーモポリス標本である。
B1F「地球環境の変動と生物の進化 -恐竜の謎を探る-」
恐竜展示のメインはやはりこのフロアである。科博のサイトには気の利いた展示標本リストが出ており、それを見れば大体事足りてしまう(ｵｲ が、一応こちらでもざっくり紹介したい。
リニューアル決定直後にすでに情報が出ていた通り、パキケファロサウルスの復元骨格（レプリカ）2体は、オリジナルの“サンディ”1体に置き換えられた。これには純骨が組み込まれているわけだが、復元部位が白色になっているので、産出部位が一目瞭然である。頭骨についてはオリジナルは組み込まれず、脇に並べて展示される。
また、先述したようにスタンが3Fに移設され、その場所にバッキー（恐竜博2011で展示されたしゃがみポーズのもの）と、抱卵ポーズに組まれたシチパチの復元骨格が展示される。シチパチは展示標本リストではC.オスモルスカエとされているが、実際にはザミン・ホンド標本（IGM 100/42―――“オヴィラプトルの全身骨格”）であるようだ。レイモンドは結局解体されずそのまま引き継がれ、恐竜博2011で展示されたトリケラトプス・プロルスス（LACM 59049）の復元骨格がバッキーと向かい合う形で展示される。
このほか、ミクロラプトル・グイのよくできたレプリカが展示される。また、プレストスクスやヘレラサウルスも続投するようだ。一方でリストを見る限り、ニッポノサウルスは展示から外されているようである。また、“エウオプロケファルスの復元骨格”（純骨含む）は最近の分類の見直しを反映し、スコロサウルスにキャプションが変更されているようだ。
というわけで過去数回にわたってかはくのリニューアルについてくどくど書いてきたわけであるが、色々と新機軸も盛り込まれていい感じのようである（同じフロアでトリケラを2体眺められるという話でご飯3倍はイケる筆者）。スタンとティラノ幼体についても、何かの機会に拝めることもあるだろう。
ジョジョ・・・人間ってのは写真判読に限界があるなあ
おれが短い人生で学んだことは・・・・・・・・・・・・
人間は写真を判読すれば判読するほど予期せぬ写真で判読がくずされるってことだ！
・・・・・・・・・・・・
直接目に焼き付けねばな・・・・・・
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