GET AWAY TRIKE !

恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

2019-01-01から1年間の記事一覧

美しかったもの

↑Skeletal reconstruction of cf. Pinacosaurus sp. MPC-D 100/1305. Scale bar is 1m. サイカニアといえば、「エウオプロケファルスと違って前肢やわき腹にも鎧が存在する」ということで名前を覚えた方も多いのではないだろうか(筆者もそのクチである)。…

もうひとつの謎【ブログ開設6周年記念記事】

Composite reconstruction of latest Cretaceous therizinosaurid---using Erlikosaurus skull and pes, Nanshiungosaurus neck and torso, Therizinosaurus forelimb (and pes), and Nothronychus hindlimb and tail. Scale bar is 1m for Therizinosaurus …

いつの間にか

いろいろとバタバタしているうちに、うっかりブログ開設から6周年が過ぎていました。例によって更新は滞りがちですが、(本来の目標通り)のんびりまったりゆるくやっていきたいところです。 去年あたりからほのめかしていたことですが、この1年間でいろいろ…

朱い砂、白い骨

Skeletal reconstruction of Velociraptor mongoliensis largely based on MPC-D 100/25 ("fighting dinosaurs").Scale bar is 1m for MPC-D 100/25. 今日非常に高い知名度を誇るヴェロキラプトルが最近見つかった恐竜などではないことは、賢明なるGET AWAY …

奇跡の海

Skeletal reconstruction of Kamuysaurus japonicus holotype HMG-1219. Scale bar is 1m. 言うまでもなく全てはひとつのイベントに収束したわけである。果てしなく続くかに見えた(そして筆者もその片棒のすみっこをなでくりまわした)メディア戦略の末、む…

再び発つ

↑Skeletal reconstruction of Hadrosaurus foulkii holotype ANSP 9201-9204, 10005. Scale bar is 1m. どういうわけか本ブログでも散々取り上げてきたむかわ竜は、記載論文の出版が間近に迫っているらしい。むかわ竜の化石が奇跡の産物だというのは今さら書…

【告知】第三回古生物創作合同展示会に出展します

(コラをつくったひと:ツク之助) 今年の夏も山本聖士さん主宰の古生物創作合同展示会に出展します。茨城県自然博物館御用達の某有名イラストレーター(筆者ではない)も参戦する今回は、横浜亜熱帯茶館での開催となります。 というわけで、GET AWAY TRIKE …

ごあいさつ

というわけで(前略)、かねてからひっそり予告していた通り、Yahoo!ブログからはてなブログへのおひっこしとなりました。先代は立ち上げから5年と10ヶ月に渡ってご愛顧いただいたわけですが、はてなブログでも引き続きGET AWAY TRIKE !をどうぞよろしくお願…

「恐竜博2019」レポ

7月も半ばである。筆者はといえば色々と綱渡りの状況が続き(無事渡りきれたかといえばそんなことはない)、そうこうしている間にブログの引っ越しができるかといえばそんなこともなかったわけである。 諸般の事情により内覧会におよばれしていたにもかかわ…

企画展「体験!発見!恐竜研究所 ようこそ未来の研究者」レポ

会期が始まってからだいぶ経ってしまったわけだが、そうは言ってもゴールデンウィークはこれからであり、修羅場はこれからであろう。そういうわけで開幕セレモニーにおよばれしてきた筆者だが(なんなら本ブログも協力機関としてクレジットされている)、ミ…

恐竜博2019によせて

カーナビ(特に“レイ”とかそういう名前を付けているわけではない)の言うことには、今日は「恐竜の日」なわけである。由来がいまいちぴんとこない日なのはここに書くまでもないことなのだが、そういうわけでうまくタイミングを合わせたのか、恐竜博2019に展…

そのうち移転するおしらせ

4月である。R-TYPEの新作に筆者のバイド汚染された領域は疼き、茨城県博の特別展(どういうわけか本ブログが協力機関として挙げられている)はとっくに始まり、そしていつの間にか恐竜博2019のサイトはリニューアルされてまともな代物になっていたわけである…

平成のうちには間に合わない話

新年度である。もろもろの罪に問われた筆者はしばらく前から流刑になっているわけだが、とりあえず7月12日かそこらには上野に出頭しなければならないようだ。 さて、筆者が(かつての)本業のライフワークとしていた某上部白亜系の小露出だが、ここでは以前…

テンダグルの丘を越えて

↑Composite skeletal reconstruction of Giraffatitan brancai largely based on paralectotype MB.R.2181 with complete skull MB.R.2223. Scale bar is 1m for MB.R.2181. The largest specimen (formerly known as HMN XVII) is approximately 13% larger…

失われた者たちへの鎮魂歌

↑Skeletal reconstruction of famous Smithsonian trikes. Top, Triceratops horridus USNM 2100; bottom, Triceratops sp. USNM 4842. Scale bar is 1m. スミソニアン――本ブログの読者にはたぶんUSNMと言った方が通りがよい――の恐竜展示の歴史は当然古く、…

君はあの影を見たか

↑Skeletal reconstruction of huge hadrosaur Shantungosaurus giganteus (composite; including holotype GMV 1780-1) and Saurolophus angustirostris (composite; largely based on MPC-D 100/764). Scale bar is 1m for GMV 1780-1 and MPC-D 100/764. …