GET AWAY TRIKE !

恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

春なのでゼロスを作るコーナー

 マリンカイザーショックから3ヶ月が過ぎて、ようやく心の傷も癒えてきた筆者である。別にマリンカイザーがものすごく欲しかったわけではなくて、マリンカイザーの「先」を楽しみにしていたのだ。とか言いつつ実際問題HMMマリンカイザーはとてつもなくカッコよかったので、残念である。

 (リード文でお察しの通り、本記事はいつもの読者の皆様がたはほぼ置いてけぼりである。ゾイドは知ってても装甲巨神Zナイトと言われて具体的なもろもろが思い浮かぶ人は結局あまり多くはないだろう。
 筆者がpixivでZナイトの布教に努めた(そんなこともない)せいか、ググるとなぜか筆者の描いた下手な絵が引っ掛かる。とりあえず、ゾイド世界における地球の行く末に興味がある人は各自ググって、そして店頭在庫のHMMZナイトを買おう。いいね?
 個人的にZナイトは、①ゾイドの「文法」で人型メカを試みている、②バトストの直接の続編にして実質完結編のストーリー、③80年代~90年代の様々なロボットアニメの要素をパクった貪欲に取り込んでいる、といったところが魅力的だと思っている。リアルロボットVSスーパーロボット的な部分もあり、そしてアニメの作画は庵野ですよ庵野!)

 そういうわけで1/100のゼロスコトブキヤから出る可能性がほぼなくなった(ガレキでも別に怒りゃせんよ?)ので、思い立ったら即行動、ミキシングによる見立て改造に走った筆者である。普段はやたら腰が重いが、こういう時だけは行動が早いと我ながら思う。
 ゼロス(というかZナイト未発売組全般)は正直資料があんまりない。ニ●動のキャプチャと、ゾイコレのシークレット、そしてアニメ用の設定画と、1/72キットのデザイン画と試作の写真が頼りである。
 ゾイドの場合、キット用のデザイン画(決定稿)と実際のキット(試作)とでは、乖離は極めて少ない。これに対し、Zナイトではデザイン画とキットとの間のプロポーションの差が著しい。さらに、アニメ用の設定画はキットを元に描き起こしているらしく、結果的に (HMM→)キット用デザイン画→アニメ用設定画→キット の順でふとましくなる傾向がある。

(そういう意味で、実はHMMZナイトはキット用デザイン画にかなり近いプロポーションだったりする。HMMゾイドシリーズとは異なり、HMMのZナイトは本来トミーが意図していたプロポーションに近付いている(気持ち行き過ぎてはいるが)ところはもっと注意を払われるべきであろう。マリンカイザーの場合はコトブキヤらしい大胆なプロポーションのアレンジが加わっており、異様にカッコよくなっていた。それだけに涙もひとしおなのである)

 ゼロスはどうかといえば、ガイム(仮面ライダーではない)ともどもグレートZナイト後の発売が予定されていただけあってか、キット用デザイン画とキットのプロポーションの差は小さい。アニメ用設定画も、これらとのプロポーション的な差はかなり小さいと言える。
 とはいえフルスクラッチする気力も技術も筆者にはないので、当然Zナイトのフレームに、「ゼロスっぽく見えるように」流用パーツを着せていくことになる。ゆえに、プロポーションについては現物合わせでいくことにした。

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 というわけで特価3980¥になっていたZナイト(2機目)と大量のパトレイバーのプラモを買い込み、小一時間(Zナイトの組み立て込みで2時間半くらい)でこんなものができあがった。肩は零式、胸と太ももはゼー・ズールの余剰、腰はブロッケン、脛はファントムである。胸の小アーマーと下腕、翼はジェットファルコン(組み済みが1000円で投げ売り)である。

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 後ろから見るとこんな感じ。リゲルグバックパックが色々な意味でしっくりきたので、翼の接続はあっさり解決した。

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 ざっくりした形ができたら、あとはひたすら切った貼った盛ったである。股間ハイザックのシールドを芯にしてある。顔面はジェガンを移植して口をとがらせてある(Z系のジャンクが手元にあればその方がよかったか)。角はバーニアやら何やらをひたすら接着。鎌は見立て改造が厳しそうだったので、結局プラ材とジェットファルコンのパーツ(+Zナイトのビーム砲)でフルスクラッチした。それから、悪い意味でゾイド感全開の翼の肉抜きは埋めている。

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 背面はこんな感じで落ち着いた。腰部リアアーマーはZナイトのものを強引に接着して、段を一つ埋めてみた。脚のクローはバンダイのビルダーズパーツ(およびマーキュリーレヴ付属の手甲)とジェットファルコンのバスタークロー基部でできている。

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 エアブラシなんて便利な道具は持ってない(エアブラシと周辺機器を買う金があったら即化石か洋書かプラモ本体に消える筆者である。普段は素組かせいぜい部分塗装だしね)ので、全部筆塗りである。本来は白いエングレービング的なものが入るのだが、めんどくさかったのとうまくできる自信がなかったので省略。
 ぶっちゃけ形状はゼロスとぜんぜん違うのだが、シルエットと色でそれっぽくみえるだろうか?「ブキヤアレンジ風」の一言に逃げたい。

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 背面。脚のフレームの露出具合がなんとなくドラグナー風である。

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 このくらいのアクションポーズは難なくこなせるのがHMMのいいところである。カラウル(に見えるよね?)は、フレームアーキテクトにジムコマンドジム改やらを合体させて作ったもの。

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 我ながら表面処理の悲惨さに泣けてくるが、別に売るわけではないので気にするな! 翼の裏にはコトブキヤモデリングサポートグッズ各種とバンダイのビルダーズパーツ各種を詰め込んである。

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 アニメだと対決する前にゼロスはクレタ島から飛んで行ってしまった(Zナイトは直後に大破した)ので、対決するとしたら本来はグレートZナイトのはずである。
 こまけぇこたぁいいんだよ!というかグレートZナイト用の改造パーツ出してくださいお願いします何でも(ry

 ってな感じで久しぶりの改造は楽しかった(小並感)。筆者のアレな技術力でもこの程度のものにはなったので、模型ガチ勢の方ならもっとずっといいものが作れると思う。特別な技術は必要ないので、マリンカイザーの供養も兼ねてお試しあれ(ぇ



いけにえリスト

コトブキヤ HMM Zナイト(本体、武装に使用)
コトブキヤ モデリングサポートグッズ各種
トミー BZ-022 ジェットファルコン(翼、武装など)
バンダイ 1/60 零式(肩)
バンダイ 1/60 ブロッケン(腰)
バンダイ 1/60 ファントムレイバー(脛)
バンダイ HGUC ゼー・ズールギラ・ズールの余剰パーツを胸部と太ももに使用)
バンダイ HGUC ハイザック(シールドを股間のアーマーの芯に)
バンダイ ビルダーズパーツ各種

塗装
装甲:ティターンズブルー2+ミッドナイトブルー+シルバー+マホガニー
フレーム1:焼鉄色+カッパー
フレーム2:シルバー
角など:ゴールドリーフ
翼膜:メタリックグリーン