先日新たなディプロドクス科恐竜が記載されるという話をちょこっと書いたのだが、実際に出版された論文はとんでもない代物だった。ディプロドクス科のレビューと系統関係の仕切り直しだったのである。
壮絶なボリュームの論文なので、内容をかいつまんで紹介しようと思う。(個人的な)ハイライトは、
・ディプロドクス・ロングスが疑問名になり、D.カーネギーイが模式種に昇格。D.ハロラムがD.ロングスの実質的な代替名に
・D.ハイイは新属ガレアモプスGaleamopusに
・アータル博物館の標本SMA 0087はディプロドクス亜科の新属新種の可能性
・ディンヘイロサウルスDinheirosaurus属はスーパーサウルス属に統合
・ディスロコサウルスDyslocosaurusがディクラエオサウルス科の有効属に(上の図には出ていないが・・・)
個人的にはディンヘイロサウルスの件が一番サプライズであった。
この論文でも示されている通り、まだまだモリソンMorrison層の竜脚類には再記載待ちの連中がうようよしている。もっとも、モリソン層はやたらレンジが広いので、不自然な話ではない。まだまだ驚かせてくれることだろう。