さて、この10日ばかしの間に情勢はかなり動いている。かいつまんで紹介しておきたい。
生命大躍進開幕
かはくの特別展「生命大躍進」がいよいよ始まった。NHKスペシャルの方の評判は散々だった(CGは質感表現がかなりよくできていたとは思うが)が、展示の方は素晴らしい化石が揃っているようでなによりである。近いうちに見学する予定なので、科博リニューアルと合わせてレポートをお楽しみに!
コーネリアス記載
割と大きく報道されたのでご存知の方が多いだろう。マリンカイザーショックで傷付いた筆者の心の支えであった“コーネリアス”がウェンディケラトプス・ピンホーネンシスWendiceratops pinhornensisとして記載された。これも近いうちにブログで取り上げようと思う。とりあえず、記載論文がフリーなのはありがたい。
ダイノワールド2015 ヨコハマ恐竜博が案外すごそうな件
これについてはトルヴォしか大物が来ないだろうとタカをくくってナメくさっていた筆者であるが(本展で来日するトルヴォサウルスの骨格についてはK-TAさんのブログが詳しいので参照されたし)、どうも横浜に行く必要が出てきたようだ。
「ティンカー」といえばピンと来る方が少なからずいるだろう。ラーソンの論文などでたまに名前が出てくる、プライベートコレクションの標本である。脚を欠いている以外はかなり完全らしいのだが、どさくさもあって研究らしい研究は全く進められていない曰くつきの標本でもある。
で、そのティンカーの復元骨格(実物)が来日するという。2度とは来日しない可能性も高く、さらに言えば将来的に記載されるかどうかもかなり厳しそうな標本である。こいつのためだけに横浜に行くというのもそう悪いことではなさそうだ。気が付いたら前売を買っていた筆者である。
そういうわけで、いよいよ夏がやってきた。今年の夏も各地で大きな展示イベントが開催されるので、色々と行きたいところである。