2017-01-01から1年間の記事一覧
上半期が色々としんどかった上に夏から秋にかけてあちこち飛び回っていたわけで、今年は妙に長く感じた筆者である。気が付けば大晦日なのだが、いい加減齢を取るとその辺割とどうでもよくなってくるタイプの筆者でもある。 何だかんだで今年も色々あったわけ…
↑Skeletal reconstruction of Deltadromeus agilis holotype SGM-Din2. Scale bar is 1m. デルタドロメウスといえば最近(とはいえもう20年以上前になる)命名された恐竜ではあるのだが、復元骨格は時折見かける機会があり、また「三角州を走るもの」という…
↑Skeletal reconstruction of majungasaurines. Top to bottom, Rajasaurus narmadensis holotype GSI 21141/1–33 with referred skull elements (scaled as holotype), Majungasaurus crenatissimus adult largely based on FMNH PR 2100 and FMNH PR 2278 …
↑Skeletal reconstruction of Carnotaurus sastrei holotype MACN-CH 894. Scale bar is 1m. アベリサウルス類といえばそれなりに知名度の高い属を含んでおり、カルノタウルスなどは割と人気どころの恐竜だろう。マジュンガサウルスやらラジャサウルスやらと…
↑Skeletal reconstruction of Nemegtian pachycephalosaurids. Top to bottom, Prenocephale prenes holotype Zpal MgD-I/104 (adult ?), Homalocephale calathocercos holotype MPC-D 100/1201(subadult), ?Prenocephale prenes undescribed (private colle…
↑Composite skeletal reconstruction of Campanian "Troodon". Scale bar is 1m. Latenivenatrix mcmasterae (upper row) Based on CMN 12340 (holotype; skull roof, forelimb, foot, tail fragments), TMP 82.19.23 (skull), TMP 92.36.575 (dentary, meta…
先日御船を訪れた筆者は押っ取り刀で福井へ向かったわけである(強行軍ばっかの筆者)。辛うじてまだ福井県立恐竜博物館の特別展「恐竜の卵 恐竜誕生に秘められた謎」は会期中であり、そういうわけで予習にもなんとかまだ役に立つはずである。 というわけで…
↑Skeletal reconstruction of Edmontosaurus annectens (upper row) and Edmontosaurus regalis (lower row). Scale bar is 1m. Edmontosaurus annectens Silhouette: "X-rex" MOR 1142, roughly scaled. (not fullly?) Adult: composite (proportion after …
ブログを始めてから4年が経っていました。なんだかんだで(特段しんどい思いはしてないけど)4年も続いてしまったわけで、この調子でのんびり適当に(ここぞという時にはフットワーク軽く)やっていきたいところです。 去年の記事でちらっと書いていた「悪だ…
こういう時は勢いに身を任せるべきで、久方ぶりの連日更新である。なんだかんだで9月もバタバタしていた筆者なのだが、隙を見て御船町恐竜博物館と福井県立恐竜博物館を訪れることができたわけである。幸いどちらの特別展もまだ10月7日現在で会期中であり、…
とっくの昔に終わってしまったわけだが今年の夏も色々あった。とうとうヨコハマには行けずじまいだった(怖いもの見たさで行ってみたい気分はあった)のだが、それでもあっちこっちには行っていた筆者である(ウィーンから帰ってきて中二日で北海道へ行った…
↑Skeletal reconstruction of Lancian pachycephalosaurins. Top to bottom, Pachycephalosaurus wyomingensis AMNH 1696 (holotype of P. "grangeri"; adult), ?Pachycephalosaurus sp. NMNS specimen ("Sandy"; subadult), "Stygimoloch spinifer" MPM 811…
いい加減告知ばかりで色々とよくない(多分10月に入ればほどほどに更新できるでしょう、だがその他一切のことはわかりません!)のだが、先日告知した「古生物合同創作展示会」(来年もやりそうな気配)に行けなかった方向けのもろもろが実働状態に入ったわ…
気が付けば7月からまるふた月まともな更新がないわけで、そろそろヤキが回ったのではないかとお思いの読者の方も少なくないだろう(ギガ恐竜展のレポが未だに書けていないあたりアレである)。あっち(ウィーンとかスロバキアとか)とかこっち(北海道)とか…
Twitterではぴんぴんしていたので別段心配された方はいないだろうが、とりあえず色々あって(薄い本を作るので忙しかったというのもある)だいぶほったらかしていたわけである。気を取り直して更新と行きたいところだがどうやっても9月半ばまでは更新する余…
夏である。3月から続いた悪夢のような季節は終わり、自由の身となった筆者であるが、気が付けば夏になっていた。というわけで(唐突)、明日から順次始まってしまう夏の恐竜展のめぼしいものについて書いておきたい。 「恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~…
↑Composite skeletal reconstruction of Sauropelta edwardsorum. Based on AMNH 3032 (holotype; pelvis, pes, distal caudal series, shoulder spike), AMNH 3035 (skull, cervical series, cervical armor), AMNH 3036 (dorsal-sacrum-caudal series, mos…
↑Skeletal reconstruction of Citipati sp. "Zamyn Khond oviraptorine" MPC-D 100/42. Scale bar is 1m. オヴィラプトルの「卵泥棒」から「抱卵恐竜」への「転身」について、今さら語る必要はないだろう。また、かはくの展示のこともあってかさすがにシチパ…
↑Composite skeletal reconstruction of Styracosaurus albertensis. Based on CMN 344 (holotype) and AMNH 5372. Scale bar is 1m for holotype. スティラコサウルスといえば古くからトリケラトプスと並んで恐竜図鑑を飾ってきた古参の角竜であり、今もっ…
↑Skeletal reconstruction of Daspletosaurus specimens. Top to bottom, Daspletosaurus horneri MOR 590 (holotype), D. horneri MOR 1130 (paratype; vertebrae excluded), D. torosus CMN 8506 (holotype). Scale bar is 1m. 先日ダスプレトサウルスの新…
↑Skeletal reconstruction of Heterodontosaurus tucki SAM-PK-K1332. Scale bar is 1m. ヘテロドントサウルスといえば、筆者の世代(90年代前半生まれ)にとっては昔から図鑑で見慣れた恐竜である―――が、実のところ最初の発見は1960年代と、比較的歴史は浅…
久方ぶりの更新なのはとりあえず置いといて(唐突)、ご存知の通りむかわ町穂別で発見されたハドロサウルス類(しばらく前から「むかわ竜」の公式愛称がついている)のクリーニングがあらかた終わり、「全身骨格」であることが確認された。かねてより全身が…
↑Skeletal reconstruction of Baryonyx walkeri holotype NHMUK R9951. Scale bar is 1m. 微妙に忙しい状態が続いているうちに、(大した感慨を味わう間もなく)10万アクセスを超えていたわけである。大変ありがたい限りなのだが、そういうわけで記念記事を…
新年度である。職探しをしつつ本業にいそしむというのもなかなかしんどい話で、あるいは年貢の納め時なのかもしれない。 さて、しんどい理由(そしてここのところ妙な感じを匂わせていた)はきちんとあるわけで、上の骨格の主(例によってスケールは1mである…
↑Composite skeletal reconstruction of Psittacosaurus mongoloiensis (top) and P. sinensis (bottom). Scale bar is 1m. P. mongoliensis largely based on AMNH 6254 (holotype) and AMNH 6253 (holotype of "Protiguanodon mongoliense"). P. sinensis …
大英自然史博物館展が始まってしまったわけで、大変な盛況のようである。かくいう筆者はとりあえず(強行偵察ということで)初日に潜り込んでみた(人が多すぎて潜り込めたといえるかどうか)のだが、そういうわけでロクな写真が撮れていない(例によって筆…
Composite skeletal reconstruction of Microraptor zhaoianus. Largely based on IVPP V13352 (holotype of M. "gui") . Some details reconstructed after BMNHC PH881, CAGS 20-7-004, CAGS 20-8-001, and LVH 0026 (holotype of M. "hanqingi"). Scale b…
Skeletal reconstruction of Epidexipteryx hui holotype IVPP V15471. Scale bar is 10cm. 遼寧省といえばもはや古生物ファン相手には説明不要となっているが、そういうわけで内モンゴルと合わせ、(ある種特別な堆積環境に恵まれたおかげで)中部ジュラ系…
↑Skeletal reconstruction of "Triceratops maximus" holotype AMNH 5040. Scale bar is 1m. ヘル・クリークHell Creek層といえば本ブログの読者の方には説明不要だろう。アメリカ西部はモンタナ州からノースダコタ、サウスダコタ州にかけて分布する、アメリ…
先の土曜日(1/28)から福井県立恐竜博物館(FPDM)で新しい常設展示の設置作業が始まったことについては多分ご存知の方も少なくないだろう。リンク先(とそこから飛べるPDF)に書いてあることが実質全てではあるのだが、適当にいくつか筆者なりに書いておき…