2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧
↑バラウルの模式標本EME VP.313 非常に退縮した第Ⅲ指、それぞれ癒合した中手骨と中足骨、そして発達した第Ⅰ趾の末節骨に注意。wikipediaより ハツェグ盆地、すなわちルーマニアの上部白亜系(とりあえずマーストリヒチアンの前期、7000万年前ごろ)と言えば…
↑OMNH 10165の骨格復元図。上が「有効なトリケラトプス族の角竜として」復元したもの、下は「ペンタケラトプスとして」復元したものである。椎骨や肋骨も複数知られているが割愛した。 ティタノケラトプス・オウラノスTitanoceratops ouranosと言えば、最近…
本業(腐っても学部生)が忙しかった関係で、久しぶり(でもない)の投稿である。大きく(?)報道されたのでご存知の方も多かろう。記載論文の掲載がサイエンスとのことで、そのうち大学で読めるだろう。多分。 クリンダドロメウス・ザバイカリクスKulindad…
↑カテトサウルス・ルイシCathetosaurus lewisiの復元骨格SMA 0002 wikipediaより 思わぬところで新たな話題が飛び込んでくるものである。“モアボサウルス”で恐竜博2002始末記を終えるつもりだったのだが、実はうっかり気付いていない新情報があった。忘れな…
さて(唐突)、筆者はランス期(白亜紀後期マーストリヒチアン後期)の北米が一番好きである。ティラノやらトリケラやら有名どころの宝庫だったり、そうかと思えばちょこちょこマイナー種(どころか名前も付いていない連中)もいるので、その辺のバランス(…
意外と夏休みの予定が詰まっていたり土日に行くのもリスキーなわけで、開催初日に殴りこんできたわけである。ざっくりとではあるが、レポートしたい。 ***おことわり*** 筆者はトロサウルス―トリケラトプス問題、およびナノティラヌス―ティラノサウル…
一応、世界最大の恐竜博2002始末記は今回でおしまいである。〆はやはり竜脚類となった。 さて、“モアボサウルス・ユタエンシスMoabosaurus utahensis”をご存じだろうか。世界の巨大恐竜博2006にて、記載準備中の北米産ティタノサウルス類として復元骨格(キ…
↑Lucas et al., 2006より、“セイスモサウルス”の記載された骨要素を示す。 尾椎に割り振られた番号の変化に注意 さて、いよいよ大本命である。世界最大の恐竜博2002の目玉だったのが、“セイスモサウルス・ハロルムSeismosaurus hallorum”である。色々と日本…
前回から間が開いてしまったが、恐竜博始末記第4弾である。今回は、「オスニエリア」についてつらつらと書いていきたい。 さて、モリソン層の鳥脚類といえば、あなたはいくつ挙げられるだろうか。最近になって種類が増えたりでややこしいが、オスニエリアは…
2日連続で特別展のステマじみた記事である。いろいろ立て込んでたからね、仕方ないね。 ヨコハマ恐竜博の開催まであと1週間である。7/16(水)~8/28(木)までとあまり会期がないので、行き忘れの無いように注意されたい。 さて、よく考えたら過去2回この話…
気が付けば今週末から国立科学博物館にて「太古の哺乳類展」が開催される(とは言っても、週末の関東はなんか台風でヤバそうな気もする。集中講義どうすんだよ大学ェ…)。今まで哺乳類の話は扱ってこなかった本ブログであるが、もちろん筆者は化石哺乳類も大…
某所で色々とアレな上によからぬ話題が出ている(ジェホロサウルス科はまだしも今さらヒプシロフォドン科ってあんたぁ…。や、羽毛自体についてはとりあえず異論はないんだけどさ。っつーかゴデフロイトはノータッチだったんかい!色々な意味でヤバすぎだろJK…
第2弾はいきなりマイナー(?)ネタである。図録の27ページとひろさんのブログだ、行ってみよー! 恐竜博2002ではハウ発掘地で発見された複数の竜脚類の化石が展示されていたのだが、そのうちのひとつが「ディプロドクス類」である。 ハウ発掘地のHクオリー…
「世界最大の恐竜博2002」と言えば、恐らく古参の方々は深い感慨を覚えることであろう。94年生まれの筆者にとっては初めての「恐竜博」であったという意味で特別なのだが、古参の恐竜ファンの方々からすれば非常に特別な意味をもってくるのではないだろうか。…