GET AWAY TRIKE !

恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ユタケラトプス

↑上段より、ユタケラトプスの復元頭骨、発掘された頭骨要素(上面)、頭骨復元図(上面)、頭骨復元図(側面)、発掘された頭骨要素(側面、頭頂骨を除く) Sampson et al., 2010を改変 さて、あと1ヶ月で大阪のトリケラ展なわけである。ぼちぼちペースアッ…

恐竜王国2012始末記特別編:王氏層群② 辛格庄層・紅土崖層

【大改編:2015.1.2】 前回に引き続き、王氏Wangshi層群の恐竜について概説していきたい。というわけで、さっそく辛格庄Xingezhuang層と紅土崖Hongtuya層の恐竜から。 辛格庄層の発掘が始まったのは1964年と、王氏層群の中ではわりあいに新しい部類に入る。…

恐竜王国2012始末記特別編:王氏層群①

【大改編:2015.1.2】 【時代論について改訂:2018.1.1】 救いようもなく恐竜が好きな人というのは、おそらくイチオシの「地層」あるいは恐竜相というものが存在するはずだ。筆者の場合イチオシは「トリケラトプス―レプトケラトプス恐竜相」(いわゆるランス…

コスモケラトプス

↑コスモケラトプスの模式標本UMNH VP 17000の頭部。各骨の名称については過去記事参照 大阪のトリケラ展(勝手に略)にかこつけて角竜を紹介していくコーナー第2弾は、2010年に命名されたコスモケラトプス・リチャードソニKosmoceratops richardsoniとしたい…

ドリプトサウルス今昔

↑ドリプトサウルス・アクイルングイスDryptosaurus aquilunguisの骨格図 模式標本ANSP 9995および同一個体と思しきAMNH 2438を示す さて、察しのいい方ならば、HNからして筆者がドリプトサウルス好きであることに気付かれたと思う。なんだかんだ幼稚園生だか…

リンク先追加

リンク先追加しました。DONGOさんの「拡大しちゃおう~恐竜の歯化石とその仲間たち~」になります。歯化石の研究やイベントレポなど、非常に興味深いですね(何度も言うが歯化石のもろもろには疎い筆者)。勉強になります^^ っていうか、海生爬虫類あたり…

gdgd骨学 角竜その1

リクエストもあったことだし、せっかくだから俺はこの角竜の骨学を解説するぜ!と意気込んではみたが、所詮筆者は骨学の勉強はしたことのない男なのであった。あまり詳しい話、とくに純骨学的な話はできそうもないが、一応頑張ってみたい。 とりあえず第1回…

下甑島の恐竜相

だいぶ前に筆者は下甑島産の角竜に関して記事を書いた。その後調査がどうなったのやらと思っていたら、今度は竜脚類の歯(と体骨格らしきもの)も発見された。どうせなのでつらつらと書き散らかしたい。 下甑島は鹿児島の南西に浮かんでいる。熊本の御所浦か…

パキケファロサウルス雑記

↑パキケファロサウルスの各成長段階にある頭骨。同じ色で塗られたスパイクは相同である。“ドラコレックス”の頭骨(G,H)が上下に強く押しつぶされている点に注意。Horner and Goodwin, 2009より スケールは5㎝ パキケファロサウルスPachycephalosaurusと言え…

ディアブロケラトプス

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/28/Diabloceratops_skull.jpg/463px-Diabloceratops_skull.jpg ↑ディアブロケラトプスの頭骨(キャスト)。ウィキペディアより なんだかんだ2ヶ月もしないうちに例のトリケラ展が大阪で始まるわけで…

茨城県の恐竜化石

今日はちょっと真面目(でもないが)な記事。 先日、ひろさんのブログに興味深い記事があった。公式には発見されていないことになっている茨城県産の恐竜化石について、「アニマ」206号(1989年11月号、平凡社)に記述があるという。 茨城県ではわずかに中生…

トリケラトプス展についてひたすら妄想してみるコーナー

ご愛読いただいている皆様にはお気づきのことであろう。筆者は角竜が死ぬほど好きな人である。よって記事が角竜に偏りがちなのは仕方ないね(兄貴風)。 さて、「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス ~知られざる大陸ララミディアでの攻防~」の公式サイト…

“エウリケファレ”

↑“エウリケファレEurycephale”あるいはトリケラトプス・“エウリケファルス”Triceratops "eurycephalus"の唯一の標本MCZ 1102 大腿骨は測定値のみに基づく。この他、肩甲骨、烏口骨、胴椎、肋骨なども発見されている さて、かつて15種ほどが命名されていなが…

アベリサウルスとギガノトサウルス

近年ケラトプス科の「増殖」が著しいが、アベリサウルス科Abelisauridaeだって負けてはいない。着々と種を増やし、気が付けば20属以上になっている。 アベリサウルス科と言えば、一癖も二癖もある頭骨が魅力だろう。とか言いつつ、筆者はアベリサウルス科の…