GET AWAY TRIKE !

恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

不安とか不安とか期待とか不安とか

 夏である。3月から続いた悪夢のような季節は終わり、自由の身となった筆者であるが、気が付けば夏になっていた。というわけで(唐突)、明日から順次始まってしまう夏の恐竜展のめぼしいものについて書いておきたい。

恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~」7/14(金)~10/15(日)
 今年の福井は卵である。タイミングを合わせたかのように今年に入ってからベイベイロンやら何やらでホットな話題でもあり、ベイベイロンに加えて「トルヴォサウルスの巣」(!)やらユロンYulongなど、妙に通好みな連中が来日するとのことである。トロオドンの復元骨格(おそらく御船にあるものと同型)もなかなか見る機会が少なかったりで、いい機会ではあるだろう。会期が長いので、夏休みを外して行くのも手である。

ギガ恐竜展2017-地球の絶対王者のなぞ-」 7/15(金)~9/3(日)
 2年ぶりにまた幕張だと思ったら1000(ないし1024)倍になっていたわけである(意味不明)。目玉となるルーヤンゴサウルスの復元骨格の出来はさておき(ポージングは案外悪くないとも思うのだが)、どうやら実物要素がかなり(というか全て?)来日するようで、このあたりは楽しみである。全長37mという数値はともかくとしても、最大級のティタノサウルス類のひとつであることは間違いなく、そのあたりは期待してよいだろう。
 ワイレックスWyrexことHMNS 2006.1743.01(旧BHI 6230)といえば先日待望の皮膚痕が記載された(本文は有料と見せかけてResearch Gateにちゃっかり上がっている;これについては色々と筆者なりに書くべきなのかもしれない)わけだが、どうも復元骨格(尻尾は「切断」された状態である。頭骨はかなりアーティファクト成分が強そうに見える)の他に、皮膚痕のついた尾椎(流石に実物ではなさそうだが)も来日しているらしい。他の各パーツ(例えば手)についても期待したいところだが…?
 そのほかの展示については、かなりFPDMの「出張所」と化しているようである。普段見る機会の少ない福井の非常設展示組(林原からの身請け組を含む)がかなり揃うようであり、またここ数年の特別展で見かけた顔もちらほら見受けられる。

 動く!ほえる!が全てを物語っているというか、なんだかんだ言いつついかにココロの動刻がよくできているか、ということを確認するような感じである。ブラックヒルズが展示協力に名を連ねているのだが、そのあたりは筆者の油断であった(意味不明)。フロアマップを見ればすべてを察していただけようが(よりによってケルシーは幕張にも来るのだ)、とりあえず「オルニトミモサウルス類の全身骨格」はブラックヒルズが販売中のヘル・クリーク層産の未記載種(頭骨がよく残っている)のことだろう。

メガ恐竜展2017-巨大化の謎にせまる-」 7/25(火)~9/3(日)
 基本的な展示内容は一昨年の幕張開催時と変わらないようなのだが、ジェーンが追加されているなど、いくらかは新しい要素もあるようだ。


というわけで(他にも各地で色々あるのだが)、今年も玉石混交というか、色々な意味で盛り上がりそうな雰囲気である。当初思っていたよりもギガ恐竜展はイロモノ要素が少なそうな気もしてきたのだが、こればかりは行ってみないとわからない。