恐竜博2002ではハウ発掘地で発見された複数の竜脚類の化石が展示されていたのだが、そのうちのひとつが「ディプロドクス類」である。
ハウ発掘地のHクオリー(30年代にブラウン率いるAMNHの調査隊が発掘をおこなったのはここである)では多数の竜脚類の化石がバラバラに(それなりにassociatedではあるが)なった状態で発見された。そのうち、2ないし3体分のディプロドクス類(ひとまず同一種であると考えて良かったということだろうか。サイズはいずれも同じくらいであった)を寄せ集め、胴体や四肢をキャストで補填したものが展示の「ディプロドクス類」の骨格―――HQ-1の愛称で呼ばれる標本(標本番号そのものは不詳)である。ひろさんのブログの方に写真が出ているので、参照されたい。
HQ-1の予察的な研究では、既知のディプロドクス属の種とは異なっており、バロサウルスにも似ている点が指摘された。ゆえにHQ-1はディプロドクス類の一種として展示されたのである。