写真がうまく撮れなかった←ので割愛するが、例の「尻尾に毛が生えた」プシッタコサウルスの化石(もちろんキャスト)や、3Dの復元骨格も展示されている。両者ともに非常に有名な標本であり、どこかで見たことのある方も多いだろう。
アルバロフォサウルスAlbalophosaurusの頭骨(当たり前だがキャスト。白い部分が発見部位)。石川県は旧白峰村から発見された小型の基盤的ケラトプシアンである。自信なさげにヒプシロフォドン風味の復元になっているが、実際にはもう少し角竜っぽかっただろう。
兵庫は篠山層群産の角竜の頭骨。書籍によっては「アーケオケラトプス」と断言されちゃってるアレである。上段右が右前上顎骨(内側面…外鼻孔のアーチの部分が欠けてるのは何かの時に折ったな…図説の写真と比較のこと)、上段左が左上顎骨(内側面)、下段が左歯骨(の破片。内側面)である。
何が何だかという写真だが、篠山層群産の角竜(上の写真のものとたぶん同種)の関節した前位胴椎と肋骨である。もともと工事で出た岩石から発見されたものなので、実際にはもっと完全な骨格だっただろう(多分に重機で木端微塵にされたと思われ…)。
篠山市は丹波並木道中央公園では上2点の角竜のほか、それらしい脛骨2本も出ているという。公園の地下により状態の良い化石が眠っている可能性はままある。(トロオドン類の関節した骨格も出ているわけで、ここの大規模調査にはかなりの期待がかかる)
アーケオケラトプスArchaeoceratopsの復元骨格。福井に常設展示されているものと比べると作りは荒いが、全体の雰囲気をつかむにはこれで十分だろう(所蔵先が篠山市だった)。前肢が4本指だが、実際には5本指だったはずである(そもそもアーケオケラトプスの手は未発見)。
植物化石は写真が撮りにくかったのでパス。
誰かと思ったらこないだの上野で見たコである(さすがに今回はガラスケースに入っている。つかよく上野でガラスなしで展示したよなぁ…ガクブル)。何回見てもため息の出る保存状態とクリーニングの素晴らしさである。
関節状態で発見された標本の姿勢、肘頭突起の発達の度合い、そして「回り込んでいない」第Ⅰ指は、プロトケラトプスの前肢が側方型の姿勢を取っていたことを示唆する。
↑参考までに、科博のモンゴル展にて展示されていた、林原製プロトケラトプス復元骨格(キャスト)。現時点で存在するプロトケラトプスの復元骨格の中で、恐らく最も真に近い組立がなされている。
写真があっぷあっぷしてきたので次回に続く!