王氏層群の記事を書いてたら疲れたので今日はゆる~く。まずはこの写真を見てほしい。
…おわかりいただけただろうか。
(机の上が壮絶な散らかりっぷりだったので急遽手持ちの本で撮影ブースを設営。決して本を自慢してるわけではない)
さて(唐突)、一応筆者は模型畑の出身である。ガンプラとかゾイドとか作っちゃう人である。この間閉幕したモンゴル大恐竜展で徳川さんが原型製作を担当されたタルボサウルスとサウロロフスのフィギュアを見つけた筆者は、抜け目なく(?)2個買いしていた。
筆者としては別に保存用と観賞用に2個買いしたわけではない。観賞用と改造用に2個買いしたのである。
徳川さんが原型担当だけあって、出来は凄まじく良い。タルボサウルスは間違いなくティラノではなくタルボに見えるし、サウロロフスはちゃんとアングスティロストリスである。タミヤの恐竜プラモ(ジオラマセットの方。決してプラモデルとして完成度が低いわけではないが…)みたく、“実物”に似せようとして改造する必要はどこにもない。
で、なんとなくチンタオサウルスの新復元verの立体が欲しかった筆者はサウロロフスの首と前腕、背びれを切断したのであった。
↑首を切断して、延長のついでにポーズ変更。腕を延長したら接地しなかったので、うまいこと角度を変えてごまかした。座骨のあたりはエポキシパテでボリュームアップ。棘突起の形態はG.ポールの骨格図を見つつチンタオ風に
タルボサウルスはどうしようか悩んだ(ティラノサウルスにしようとすると頭部のボリュームアップと腕の延長が必要になるわけで、意外とめんどくさい)が、足だけ延長すりゃいんじゃね?ということで“ディノティラヌス”(わりと日本では有名な幻のティラノサウルス類。現在ではティラノサウルスの亜成体とされている)を作ることに決めたのであった。
↑脛のあたりで切断して延長(5mmくらい)。地味に歯の数を減らした(下顎)が、上あごの歯の数を減らすのを忘れた← 鼻先をちょっと削るとディノティラヌスっぽさが500%アップ(らえらぷす調べ)
パテ(ウェーブの軽量エポキシパテ徳用)が硬化したら、あとはサーフェイサーを噴いて、適当にプラモデル用の塗料を塗りたくって完成である。
↑我ながらウォッシングが下手である。ちょっとクレストの色が毒々しすぎるかも…
↑ただのリペイントに見えるが一応改造済み。
↑去年の夏に作ったトリケラトプス(だいたい同スケール)と対決。“ディノティラヌス”が相手であれば、最大クラスのトリケラなら負けない気がする。
2体合わせてのべ4日、総作業時間はたぶん7時間くらいで完成。ベースにしたフィギュアの出来が素晴らしかったので、基本的な作業は骨格図やらとにらめっこしてパテ盛りするだけである。(消せそうなパーティングラインは削ったが…)
嬉しくなっちゃって複数買いされた方、名古屋で複数買いされる方は、一度お試しあれ。
つかったもの(ツール)
・模型用小型のこぎり(エッチングソーは素材に“負ける”可能性大)
・ニッパー(お古のタミヤ製薄刃)
・カッターナイフ(筆者はOLFAのクラフトナイフ愛用)
・ピンバイス(延長工作の時に、アルミ線・スチール線の軸打ちに使用)
・スパチュラ(金属製の粘土べら。持ってるとかっこいい(小並感))
・リューター(無くても別に問題なし。筆者はジョイ○ル本田で購入した\3980の機種を愛用)
・ペンチ(スチール線をひん曲げるのに使用。錆びついてバネが働かない)
・テクスチャーパッド(パテや粘土の上に押し当てて、ウロコのモールドを付けるのに使用。粘土状シリコンゴムで自作すべし)
・筆(絵筆でもプラモ用でも何でもおk)
つかったもの(マテリアル)
・エポキシパテ(メーカーは何でも可。表面処理に自信のある方は石粉粘土で代用するのもアリか)
・瞬間接着剤(ゼリー状があるといいかもしれない。手持ちがなかったので今回は使わなかったが…)
・アルミ線、スチール線(手足などを延長する際に使用)
・サーフェイサー(色塗る前に噴いておこう。グ○ゼの偉い人との約束だ!)
・各種塗料・うすめ液(プラモ用を使いませう。ちなみに筆者は水性ホビーカラー愛用)
いけにえ
・サウロロフス
・タルボサウルス