GET AWAY TRIKE !

恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

ヨコハマ恐竜博2014 ~新説・恐竜の成長~

2日連続で特別展のステマじみた記事である。いろいろ立て込んでたからね、仕方ないね。

 ヨコハマ恐竜博の開催まであと1週間である。7/16(水)~8/28(木)までとあまり会期がないので、行き忘れの無いように注意されたい。
 さて、よく考えたら過去2回この話をしていた(筆者は⑨)。まぁ、それだけ筆者は楽しみにしているということである。
 ご存知の方がほとんどであろうが、2009年ごろからホーナーらによって恐竜の成長に関する新説が次々と打ち出され、議論を呼んでいる。今回のヨコハマ恐竜展は、まさにホーナーらの新説を具現化した展示なのである。

 本特別展そのものは、ここ数年ワールドツアーの真っ最中である。日本でもすでに大阪、福井と巡回しているが、関東に来るのは初めてである。巡回を心待ちにしていた方は(筆者を含めて)少なくないだろう。

 今回の展示の目玉となるのが、各成長段階を示すトリケラトプスの頭骨である。生後2、3年ほどの幼体から、非常に年取った個体まで、多数の頭骨が展示されるはずである。また、ホーナーの説にのっとってトリケラトプスのキャプションの下、トロサウルスの極めて重要な頭骨2点(うち1つは実物のはず)も展示されるはずである。トロサウルスはなかなか見る機会も少ないであろう(何しろ標本がトリケラトプスとは文字通りケタ違いに少ないのだ)から、生で見る絶好の機会である。
 また、ティラノサウルスの「最大級」の頭骨の実物(!)が来日する。また、レプリカとはいえティラノサウルスの頭骨が他にも展示される。レプリカの質の高さを味わうのも大人の楽しみ方であろう。

 あるいは、ひょっとすると本展にはホーナーらによるごく最近の研究(先日出版された)の成果なども盛り込まれてくるかもしれない。本展は、ある学術的なテーマに基づいた特別展であり、そういう意味では一般的な恐竜博とは一線を画すものである。おおもとになっている仮説に対する賛否は色々あるわけで、自分なりに考えながら展示を見て回ると良いだろう。
 
 本展のもう一つの軸が動刻であるが、これに関してはここでは多くは語らないでおく。大人向けの展示と子供向けの展示とがしっかりと区分されていると言えばそうかもしれない。

 さぁ~て、水曜は講義ないから横浜に殴りこむぜ!