GET AWAY TRIKE !

恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

獣脚類

アベリサウルスとギガノトサウルス

近年ケラトプス科の「増殖」が著しいが、アベリサウルス科Abelisauridaeだって負けてはいない。着々と種を増やし、気が付けば20属以上になっている。 アベリサウルス科と言えば、一癖も二癖もある頭骨が魅力だろう。とか言いつつ、筆者はアベリサウルス科の…

そういえば

ネットに繋ぐなりブログのカウンターを見て肝を抜かした(いつもの倍以上)筆者だったが、「あの」恐竜パンテオンさん(恐竜系WEBサイトの中でも最古参の部類に入る驚異のサイト。いつもお世話になってます)にリンクが貼ってあってさらにビビる筆者なのであ…

ゴビヴェナトル・モンゴリエンシス

↑ゴビヴェナトル・モンゴリエンシスGobivenator mongoliensisの復元骨格 さて、まだ大恐竜展は終わっていない(2月23日まで)のだが、思わぬニュースが飛び込んできた。大恐竜展にて展示されているトロオドン類が、新属新種として記載されたのである。(以前…

ラボカニア記載40周年(棒)

夜も更けてきたけれど、とりあえず明けましておめでとうございます。今年も気ままに適当な恐竜について書き散らかしていきたいと思いますので、根気のある方はお付き合いいただければ。 すでに筆者の元には、今年の恐竜展やら何やらの情報が集まりつつある。…

モンタナ・デュエリング・ダイナソーズ:中編

(しれっと前回の続きなので気 に す る な !) ナノティラヌスと言えば、現在に至るまで「ティラノサウルスのジュニアシノニムとすべきか否か」で盛んに議論が行われているのは、恐らくご存じのとおりである(ついでに言うと筆者は別種論者であるというか…

アルコヴェナトル

↑アルコヴェナトル・エスコタエArcovenator escotaeの頭骨復元図 発見部位を白色で示す。頭骨長は70㎝弱か つい先日、南フランス産のアベリサウルス類Aberisaurid、アルコヴェナトルが記載された。タラスコサウルスTarascosaurus(フランス産、カンパニアン…

ラプトルの怪

さて、前記事の最後で前フリしていたのだが、今回は白亜紀末期のドロマエオサウルス類の話である。10年以上前の断片的な情報を繋ぎ合わせた話なので、正直言って眉唾に近いところがある。何かご存知の方がいらっしゃればコメントをぜひいただきたい。 「肉食…

アケロラプトル

↑アケロラプトルの骨格図 ROM 63777(ホロタイプ:上顎骨)とROM 63778(パラタイプ:歯骨)を白で示す 先日、初のヘル・クリーク産ドロマエオサウルス科獣脚類Dromaeosaurid(いわゆる“ラプトル”)が命名された。アケロラプトル・テメルティオルムAcherorap…

ヘル・クリークの“卵泥棒”

wikipediaより、“キロステノテス”の一種 "Chirostenotes" sp. の復元骨格 アメリカ・モンタナ州のヘル・クリークHell Creek層(マーストリヒチアン後期、6700~6600万年前)から新たに発見された大型のカエナグナトゥス科の獣脚類Caenagnathidのニュースがネ…

ティラノサウルスとナノティラヌス

幸か不幸か、結局「Montana Dueling Dinosaurs」は落札されなかった。これで博物館による落札→研究の道がそれなりに開けたわけである。ナノティラヌスの分類についての決定打となりうる化石だけに、きちんとした研究が望まれる。 というわけで(唐突)、ティ…

ティラノサウルス科のみなさま

先日リスロナクス(ライスロナクス)Lythronaxも記載されたことであるし、一念発起(というほど気合は入っていない)してティラノサウルス科Tyrannosauridaeの恐竜を一気に描いてみた。(T."x"も一応描いてはみたが、正直T.レックスと分けることはない気もす…