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恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

アケロラプトル

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↑アケロラプトルの骨格図 ROM 63777(ホロタイプ:上顎骨)とROM 63778(パラタイプ:歯骨)を白で示す
 先日、初のヘル・クリーク産ドロマエオサウルス科獣脚類Dromaeosaurid(いわゆる“ラプトル”)が命名された。アケロラプトル・テメルティオルムAcheroraptor temertyorumである。北米の、しかも白亜紀末期(6700~6600万年前)の種であるが、ヴェロキラプトル亜科Velociraptorinaeの基盤に位置するという。

 ヘル・クリーク層からはたびたびドロマエオサウルス類が報告されていたが、いずれも歯がほとんどであり、命名されることはなかった。「ドロマエオサウルスDromaeosaurusに似たもの」と「サウロルニトレステスSaurornitholestesに似たもの」が報告されていたのだが、後者はアケロラプトルと考えても良さそうだ。

 実のところ、ヘル・クリーク産のドロマエオサウルス類については色々な意味で気になる情報があったりするのだが、それについてはまたの機会にしたい。