ネットに繋ぐなりブログのカウンターを見て肝を抜かした(いつもの倍以上)筆者だったが、「あの」恐竜パンテオンさん(恐竜系WEBサイトの中でも最古参の部類に入る驚異のサイト。いつもお世話になってます)にリンクが貼ってあってさらにビビる筆者なのであった。ゴビヴェナトルのニュースから飛んできた方、しょぼい解説ですみません。
やたら伸びるのも納得である。
↑ジャドフタDjadochta層から産出した未定のトロオドン類Troodontidae indet.
上の写真は、ゴビヴェナトルのホロタイプ(のレプリカ)の足元に置かれていた別のトロオドン類の頭骨である。サウロルニトイデスやビロノサウルス、そしてゴビヴェナトルと同じジャドフタ層(ツグリキン・シレ)からの産出となる。
やや潰れているが保存状態は良好であり、後足の指が一緒に保存されている。(写真には写っていないが、同じ個体の関節した尾椎の一部も展示されている。左眼窩には強膜輪が保存されているのがはっきりと分かる―――大恐竜展の図録72p参照)
眼窩はかなり大きく、この個体が亜成体であることを示唆する。恐らくは、サウロルニトイデスかゴビヴェナトルのどちらか―――歯には粗い鋸歯が発達しており、ビロノサウルス(鋸歯を持たない)とは明確に異なる―――に分類されるのだろう。
ゴビヴェナトルに鋸歯は存在しないとのことである。サウロルニトイデスか、未知のトロオドン類のようだ。