新年度である。友人もちょいちょい職にありついたが、就活もクソもしていなかった筆者はお察しの通り進学してしまったわけである。2年後が非常に危険な雰囲気ではあるが、とりあえず2年間はまだ好き放題（そんなことはないだろうが）研究できる身分となった。
さて、去年ちらっと書いた某県産化石鼻行類（6月くらいにお披露目できるかなー？）であるが、筆者などが卒研の合間にちまちまクリーニングした結果、吻の一部が雌型として保存されていたことが明らかになった。当然のお約束で画像は上げられないが、かなり重要な特徴（顕著な鼻の筋肉の付着痕―――後頭部の特徴からしてこの標本は恐らくムカシハナアルキ科のものだが、いずれにしても鼻行類なので発達した鼻の筋肉をもっている）をしっかりと保存しているのは嬉しい。クリーニングはだいぶ手こずった（危うくぶっ壊しかけた）もののどうにかうまくいったので、5月末あたりをめどに、また精神崩壊すれすれになりつつ点描を描く日々が始まりそうである。
