GET AWAY TRIKE !

恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

真夏の福井へ

 さて、以前こんな記事を書いたのだが覚えておられる方がいるだろうか。さっぱり情報が流れてこないので密かに焦っていた筆者だったのだが、とりあえず杞憂に終わるようだ。今夏の福井県立恐竜博物館の特別展について情報が出てきたので、とり急ぎ紹介したい。
 7月8日~10月10日にかけて、福井県立恐竜博物館で「特別展 恐竜の大移動」が開催される。特別展の概要についてはリンク先を参照してもらうとして、適当にひとことふたこと書いておこうと思う。

 記事からしレドンダサウルス(かなり大型のフィトサウルス類)が来日するのは確かである。書き方からすると、コエロフィシスも何らかの形で展示されそうな雰囲気だが、これは期待してよいだろうか。
 グアンロン、インロン、ユティラヌス、ディロン、プシッタコサウルス、そしてオーロラケラトプスの実物が来日するというから、これは見逃せない。
 グアンロンやインロン、ユティラヌス、ディロンはいずれもかつて来日経験があるわけだが、再び見ることができるのは素直にうれしい。
 プシッタコサウルスは「新種」ということで、気になるところである。オーロラケラトプスはかつて模式標本の実物が名古屋かどこかで展示されたはずなのだが、「初公開」の触れ込みということで、非常によく保存された比定標本(sp.扱いではあったが)が来日するということなのかもしれない。
 中国組は安定の実物率が嬉しいが、今回さりげなく北米組もとんでもない面子が揃っている。ビスタヒエヴェルソル(模式頭骨のレプリカだろう)やペンタケラトプス(どこの標本だろう?)、トリケラトプス(多分ケルシー)、スティラコサウルス、アケロウサウルス(!)と非常に賑やかであるらしい。トリケラトプス以外はなかなか日本で見る機会のないものが揃っており、これだけでも非常においしい展示と言えよう。
 ズケンティラヌスとシノケラトプスはまあ、(悪い意味で)伝説の恐竜王国2012で展示されたものと同型だろう。もっとも、シノケラトプスの場合首から後ろには(未記載の)純骨が組み込まれたりもしていたので、何かと見るべき復元骨格ではある。諸城の「小物」の来日は期待したい。

 6月に福井で痛い目を見る可能性がわりと濃厚な筆者であるが、そういうわけで夏の間にもう一度福井へ行く理由ができた。またそのうち便乗記事でも書くべきかもしれない(殴