筆者を絶望の淵へ追いやったマリンカイザーショック(絶望の淵から救ったのはウェンディケラトプスだった)だが、先日のWF夏にてちらと朗報が流れ、キャラホビ2015にてHMMマリンカイザーのリリース復活が発表されたわけである。ありがとうZナイト。
さて、マリンカイザーといえばZ・A計画で最初に開発されたゾイドアーマーなわけで(そのくせいきなり水陸両用機を作ってくるあたり、地球人の謎の趣味がうかがえる)、水際での戦いは最強らしい。不幸にしてアニメでは水際での戦闘シーンはなく、あげくクレタ島でストライカーに手玉に取られかけるといった具合であり、学年誌やら箱裏の解説と相まってかませ犬めいた雰囲気が漂っているのが少々かわいそうでもある。
マリンカイザーはバイキングモチーフということで、オリジナルの1/72キットのプロポーションでも違和感はない。そのあたりHMMでどう料理されるか見もの(Zナイトはオリジナルの開発画稿以上にシェイプアップされた)だったのだが、恐ろしくカッコよくなった(それだけに発売中止の報は心を抉ったのだが)。プロポーションではっきりZナイトと差別化されたぶん、互いのキャラクター付けが際立ったともいえる。とにかく、これでかませ犬めいた雰囲気は払拭されただろう。多分。
で、こうなってくると問題はマリンカイザーの「次」である。出るかどうかは売上やら大人の事情やらのもろもろが絡んでくるが、とりあえずマリンカイザーに続くHMMZナイトシリーズ第三弾にも期待したい。
HMMZナイトシリーズは1/100なので、今までのキットのフォーマットからすると、いわゆる18センチクラスの機体のリリースがしやすそうである。オリジナルの玩具だと、Zナイト→マリンカイザー→ギルガ→グレートZナイト(→ゼロス、ガイム)の順に発売されており、その流れで行くとやはりギルガのキット化が順当だろうか。あるいは、Zナイトの金型流用(フレームはそのまま使えそうだ)でグレートZナイトというのも大いに有り得るだろう。ゼロスやガイム、フレイムソルにイーグルヘッドはだいぶお預けを食らいそうだ。
マリンカイザーの供養を兼ねてZナイトの改造でゼロス(めいたなにか)をスクラッチした筆者だったが、実のところHMMZナイトは改造のベースとして極めて優秀であった。さすがにフレームアーキテクトのようにはいかないが、一回り大きな可動素体として何かしらには使えるキットである。マリンカイザーもおそらく基本構造はZナイトと同様だろうから、貴重な「太め」のフレームとしての活用もありだろう。
結局のところ、この手のやつは「買わないと出ない」のが真理である。欲しかったら発売を信じて(優先順位が低い商品だろうと)買うか、あるいは自作するかの二択しかない。吐血しながらマラソンしているような気もするのだが、この手の趣味はそういうものなのだろう。そういうわけで、HMMデススティンガーとMPシールドライガーとHMMマリンカイザーの発売時期が重なっているのだが、一念発起して全て予約済みの筆者であった。
(で、ゼロスを作る際に調子こいて他のバトルアーマーも作ろうと大量のレイバーやらハイモックやらフレームアーキテクトを部屋の片隅に積み上げている筆者でもある。夏休みのうちにスカルバイパーでも作ろうと思っていたのだが、年内にできあがればいい方だろう、うん)