ご存知の方が多いだろうが、このスペイン恐竜展は去年の夏に福井で開催されていたわけである。行かれた方も少なくないだろう(筆者は行けなかった。。。)。福井開催時の評判が良かっただけに、大阪でも期待して間違いないと思われる。
福井開催時の展示は大きく2系統に分かれており、おそらく大阪でも踏襲されるだろう。すなわち、ラス・オヤスLas Hoyasの化石と、ロ・ウエコRo Huecoの化石である。
ラス・オヤスとだけ聞いてピンと来る方はなかなかだと思う(独断)のだが、要するにコンカヴェナトルやペレカニミムスなどなどの産出地である。本展の目玉としてコンカヴェナトルの実物(!)と3Dの復元骨格、ペレカニミムス(実物)などが来日するので、嫌がおうにも期待は高まる。福井開催時には肉趾の保存されたマンテリサウルス(の足)も展示されたということで、そちらも楽しみである。
また、ラス・オヤスから産出した恐竜以外の様々な動物化石も展示されると思われる。ラーゲルシュテッテンとして知られるラス・オヤスだけに、このあたりも素晴らしい保存状態の化石がみられることだろう。
ロ・ウエコはヨーロッパの白亜紀末期近くの恐竜相を保存しており、皮骨のよく保存されたティタノサウルス類(未命名)やラブドドン、ドロマエオサウルス類(それぞれ実物)が来日すると思われる。未命名のティタノサウルス類は皮骨の形態で話題をさらったこともあり、要注目だろう。ラブドドンも実物を眺める機会は国内ではまずないだろう。ヨーロッパ産ドロマエオサウルス類を拝む機会もそうないはずだ。