公式サイトがなんというかまだ中途半端な状態だが、当たり前である。筆者の気が早いだけであり、主催者側に罪はない(なんというかブログのネタを仕込んでる最中だったりで、手頃なネタがあまりなかったのだ←ゾイドとかガンダムの話してもしゃーないしさ。R-TYPEネタはなんというか危険だし)。
以前の記事でも少し触れたが、本展はここ何年か世界各地を巡回している大型展である。日本でも大阪、福井とすでに巡回しており、見学済みの方も少なくないだろう。もっとも関東では初の開催なので、筆者のような茨城県民にはありがたい。(そのうち幕張とかでやりそうな気がしなくもないのだが)
本展の展示物はそのほとんどがモンタナ大学ロッキー博物館(MOR)のコレクションである。以前からモンタナ州の上部白亜系の恐竜コレクションで有名ではあったが、ここ10年あまりヘル・クリーク層の詳細な研究を行っており、その過程で多数のトリケラトプスなどの重要な標本を採集している。要するに、筆者のようなトリケラトプス狂いにとっては入れ食い状態ということだ。
ティラノサウルスについてもいくつかの有名な頭骨が展示されるはずであり、その辺の恐竜が好きな人(大概の人はティラノが好きであろう。もちろん筆者もだが)にとってはハズせない展示になると思われる。また、ヒパクロサウルスの頭骨をまじまじと見る機会もあまりないだろう。パキケファロサウルスのAMNH標本も意外と見る機会が少ないかもしれない(少なくとも筆者はあまり見た覚えがない)。
規模は比較的こじんまりしそうな気がするのだが、標本の質はかなり高いはずである。大阪のトリケラ展もそうだったが、こじんまりした展示をどこまで楽しめるか、我々恐竜ファンの真価が試される機会となるかもしれない。
また、トロサウルスやナノティラヌスの有効性についてホーナー派に対するかなり強力な反論が出されている昨今、そのあたりについてMORがどう反応するかを眺めるという、ちょっと意地の悪い楽しみ方もある。このあたりは「大人の特権(池田秀一ボイス)」というやつであろう。“トロサウルス”の重要な頭骨2点も来日すると思われ、日本ではまずみられない(大阪ではANSP標本が展示されていたが)トロサウルスの頭骨をじっくり観察する良い機会であろう。