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恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

チンタオサウルスの新復元

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 1951年から中国山東省莱葉で行われた発掘により、奇怪な突起をもったハドロサウルス類が姿を現した。チンタオサウルス・スピノリヌスTsintaosaurus spinorhinusである。
 タニウスTaniusのシノニム疑惑や、「鼻骨が変形してただけ」疑惑を乗り越え、ヨーロッパ産の近縁種(パララブドドンPararhabdodon)の研究によって、ランベオサウルス亜科内での立ち位置も確固たるものになった本種だが、最近頭部の復元について新説が出てきている。
 いわく、(学会発表のみらしいが)チンタオサウルスの「突起」は「トサカの端」であったということらしい。トサカの具体的な形態は調べてもよくわからなかった(パララブドドンの復元模型の写真はウィキペディアに出ていたが…http://en.wikipedia.org/wiki/File:Hadrosaure.jpg)。「少しオロロティタンに似ている」とのことなので、それらしくしてみた。

 チンタオサウルスと同層準から見つかった化石についてタニウスの新種とされたものがあるが、現在これらは全てチンタオサウルスのジュニアシノニム、ないしは疑問名とされている。