GET AWAY TRIKE !

恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

ひたすら恐竜本をオススメしていくコーナー

 ジュディケラトプスの資料がまるで集まらない(2度目)ので、またまた「ジュディス・リバーの悪夢 後編」はお休み。せっかくなので、手持ちの恐竜本の中から順不同でオススメしていきたい。絶版が多いのは 気 に す る な !


恐竜学最前線①~⑬」(絶版) 出版:学研
 ご存じ伝説の雑誌。筆者が買ったのは最近(なにせ発行時には生まれてたかどうかギリギリである)だが、今なお第一級の資料となる・・・どころか、これを上回るクオリティーの恐竜本はほぼ存在しない。90年代当時のまさしく最新学説で固められており、今の目で見ると色々と懐かしい気分にもなる。文中で触れられている未記載の標本のうちのいくつかは最近になって命名されていたりもする(ex.フルイタデンス、ミムーアペルタ、テイオフィタリアなど)ので、気を付けて読むといいだろう。

ディノプレス①~⑦」(絶版) 出版:オーロラ・オーバル
 恐竜学最前線の編集メンバーが手掛けた後継誌。思えば、中心人物だった2人が亡くなってしまった現在、もはやこのクオリティーの本を作ることは叶うまい・・・。
 恐竜学最前線と並び、見つけ次第押さえておくことをおすすめする。

恐竜骨格図集」(絶版) 出版:学研
 みんな大好きG・ポールの本。今見るとちょっと古かったりヴェロキラプトルがデイノ二クスになってたりするが、それでも存分に活躍してくれるはずである。

肉食恐竜事典」(絶版) 出版:河出書房新社
 ポール節炸裂の一冊。記述はちょっとアレだが、図版はまだまだ役に立ってくれるはずである。ヘレラサウルスの頭が「フレングエリサウルス」だったりするのが時代を感じるところ。

恐竜の復元」 出版:学研
 今をときめくアーティストの作品に、第一線の研究者の解説が付いた良本。見てよし読んでよし。

恐竜学 進化と絶滅の謎」 出版:丸善
 「教科書」に最適の一冊。やや記述の古いところがあるが、よくまとまっている。

世界恐竜発見史 恐竜像の変遷そして最前線」 出版:ネコ・パブリッシング
 様々な恐竜について、かなり詳しく研究史を解説。最近の種までフォローされており、なかなかいい本である。監修が維都夜潮もとい伊藤恵夫先生なので、恐竜の属名のカタカナ表記がちょっと変わっている点に注意されたい。

ホルツ博士の最新恐竜辞典」 出版:朝倉書店
 ライトな語り口の本であるが、内容は非常にしっかりしている。入門用からおさらい用にまで、幅広く対応、といったところだろうか。巻末の恐竜属リストは最新版がネットで見られる(今年こそは更新されるか?)。

恐竜イラスト百科事典」 出版:朝倉書店
 みんな大好きドゥーガル・ディクソンの本。幅広い内容で、楽しく読める。

恐竜時代でサバイバル」 出版:学研
 同じくディクソンの本。一見するとライトな本であるが、内容はかなり濃い。日本語で読めるモリソン層の本はこれが(おそらく唯一にして)ベストだろう。

カラー版 徹底図解 恐竜の世界」 出版:新星出版社
 金子隆一さんの恐竜本はこれがラストであろうか。よくまとまっているが、本の体裁が体裁なので、比較的金子節は控えめである。まさかこれが最後になるとは思わなんだ・・・。

スー 史上最大のティラノサウルス発掘」 出版:朝日新聞社
 恐竜学最前線と合わせて読めば面白さ倍増!(殴 資料的価値も高いが、法廷小説だと思って読んでもいいだろう。

ポケット版 恐竜図鑑」(絶版) 出版:成美堂出版
 コンパクトながら密度はかなりのもの。少々記述の古くなったところもあるが、雰囲気の良い本である。増補改訂してくれるといいな~(チラッ

カラー版 恐竜たちの地球」(絶版?) 岩波新書
 大人向けの入門書といったところだろうか。少々記述が古くなってしまったところもあるが、貴重な写真も多く、まだまだ役に立つ。

アジアの恐竜」 出版:国書刊行会
 薫先生と関谷先生の師弟コンビによる一冊。内容も素晴らしいが、貴重な写真が目白押しである。ヌオエロサウルスの記載まだする気あったんですね薫先生!


以下洋書

THE DINOSAURIA SECOND EDITION
 とりあえず鈍器。オスモルスカが亡くなったけど第3版そのうち出るよね・・・?

THE PRINCETON FIELD GUIDE TO DINOSAURS
 「恐竜骨格図集」の実質的な増補改訂版。「Dinosaurs A Field Guide」とはタイトルと出版社と表紙が違うだけなので、好きな方を買いましょう(うっかりどっちも買った迂闊な男)。内容はものすごく豪華だが、ポールの本領がランパー的な意味で爆発していたり、綴りの間違いがシャレにならないレベルで存在するのでその辺は注意が必要。インドスクスとアルバータケラトプスの骨格図も要注意である。


 以上、かなり適当だがおすすめの恐竜本を紹介してみた。入手の難しいものが結構あったりもするが、アマゾンあたりで探すとあっさり見つかったりもする。機会があればぜひ読んでみることをオススメする。