GET AWAY TRIKE !

恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

新顔

哀しみを背負った筆者である(悲しみを背負うことができたよ!!嘘だと言ってよ、バーニィ。おかしいですよ、カテジナさん!!)。が、悲しむ間もなくまたしても角竜の新種の情報が解禁されたので、紹介しないわけにもいくまい。(これは何というか、マガツキ・崩天とスカルマサカーを買うしかないということなのだろうか。Zナイトをもう一体買って供養してやるべきなのかもしれない)

 公開されている情報は現状あまり多くはない(何しろ記載がまだである。1月の終わりから展示されるらしいのだが)。とはいえ、重要な情報がいくらか出ているので、適当にまとめておく(詳細はリンク先)。

・カナダのアルバータ州南部(国境近く)、オールドマンOldman層で2010年に発見
 近年オールドマン層やフォアモストForemost層の調査が活発である。年代はとりあえず8000万年前とされている。

・頭骨の大部分、胴椎と尾椎、前後肢の大部分が保存
 全身の50%程度が発見されたという。頭骨に加え、前後肢がきちんと発見されている点は大きい。腰までの高さが1.5mということなので、そう大きな角竜ではない。

・基盤的なセントロサウルス類である
 具体的に頭骨のどの部分が保存されていたかは不詳であるが(とりあえず鼻骨と上眼窩角、頭頂骨+縁頭頂骨は保存されていたようである)、図は明らかに基盤的セントロサウルス類である。伸びた上眼窩角が前方に向かってややカーブしている点はアルバータケラトプスに似る。一方で鼻角は初めて見るタイプ(メデューサケラトプスMedusaceratopsの鼻角(とされているもの)を引き延ばしたような形態である)で、フリルはシノケラトプスSinoceratops風味(直接の関係は薄そうだが…)である。
 明確な鼻角が存在すること、縁頭頂骨がまんべんなく発達している点から、本種は基盤的なセントロサウルス類のなかでは最も派生的なようにも思える。なんにせよ、セントロサウルス類の進化を探る上で重要なのは間違いない。

 この角竜は今後数年のうちに新属新種として記載されるはずである。ケラトプス科の新種の記載数は近年めざましく(19世紀末のトリケラトプスラッシュに次ぐレベルである)、本種のような「ノーマーク」はともかく、記載待ちのものが複数(パッと思い付く限り、4、5種はある)いるのが現状である。かつて、パキリノサウルスを最後に掘り尽くされたとまで言われたケラトプス科ではあるが、まだまだ記載ラッシュは続きそうである。

(で、コトブキヤさんマジでマリンカイザー発売中止なんすか?救いはないんですか!?どこかで日の目をみせてやって下さいお願いします何でも(ry