GET AWAY TRIKE !

恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

おわりのはじまり

 大晦日である(齢を取るにつれ実感がわかなくなってきた)。職にありついたりなんだりで今年も色々あったのだが、まあなんとかさばいた格好である。

 業界を振り返ってみれば、今年もミャンマー琥珀が席巻した1年であった。翼竜の「羽毛」に関するかなり衝撃的な話もあり(なんだかんだこれまでまともに微細構造を観察できる保存の羽毛はなかったのだ)、恐竜に関していえば空前絶後(かは今後の話だが)のレバッキサウルス類の当たり年であった。アンフィコエリアス・フラギリムスの思いがけない再検討もあったが、あれは半ば質の悪い冗談だと受け止めておくべきであろう。
 また、アーカンサウルスやサルトリオヴェナトルなど、ここ20年近く非公式に命名されたきりだった恐竜が陽の目を見た年でもあった。(以前SVPで出ていたネタではあったが)メデューサケラトプスは無事セントロサウルス亜科として再記載され、そしてアルボアの整理した旧エウオプロケファルス群はペンカルスキー(久方ぶりの登場であろう)によって細切れにされるなど、北米の事情は相変わらずであった。ブラウンスタインによるアパラチアの恐竜相に関する研究はやたら細切れに出版されたが、いずれも断片的な化石に基づいていることはまあ言うまでもない話である。

 ひるがえって筆者といえば、最初の3ヶ月――特に3月は論文の執筆と、それから某案件(いつ陽の目を見るかがさっぱりなのだが、事が事だけに腰を据えて待つべきなのだろう)で大わらわであった。5月に受けた案件は即座に公開されたわけだが、そういうケースは現状それが唯一のようだ。論文は最初の査読でズタボロにされた割にはすんなり出版にこぎつけることができたようだ。秋すぎからは色々あったが、そういうわけで来年(もっと正確にいえば半年後)へのお膳立ては割と始まったばかりなのかもしれない。

 そういうわけで今年も順調に(?)不安定な更新ペースだったのは許してほしいところなのだが、まあその辺は同人誌でも読んでおいてほしいところでもある(在庫はまだそれなりにあるのだ)。



 というわけで来年もGET AWAY TRIKE !をよろしくお願いします。来年は色々席巻する予定なのでおたのしみに(・∀・) 新年最初の記事は【検閲】にするわけにもいかないのでサウロロフスだ、いってみよー!