GET AWAY TRIKE !

恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

科博のリニューアルについてgdgd妄想するコーナー

 旅に出たりフィールドへ行ったりでほったらかしにしていたのだが、先日科博のリニューアルに関するプレスリリース第一報が出た。また、それに関連してこういうニュースも出ている。うかうかしているとあっという間に7月なので、ここらでテンションを高めておこう。

 かはくのリニューアルについては、以前にも書いたひろさんのブログでかなりヤバめの情報が出ていたわけである。
 今回発表されたプレスリリース2本で新たに判明した情報として、

・地下1F(以前の恐竜展示フロア)に待ち伏せポーズのティラノサウルスと、トリケラトプスの復元骨格を展示
・1Fにアロサウルスの復元骨格(実物)、3Fにティラノサウルス幼体の骨格“模型”を展示

の2つが挙げられる。

 プレスリリースのイメージ画像では、待ち伏せティラノ(バッキー)、トリケラ骨格ともに恐竜博2011で科博に展示された標本の写真が使われている。恐竜博2011のパンフレットによれば、待ち伏せポーズのバッキーの所蔵先は科博となっている。リニューアル前に展示されていたスタンをわざわざポーズ替えするとは考えにくいので、恐らく(スタンに代えて?)待ち伏せポーズのバッキーを展示するのだろう。
 問題はトリケラトプスの復元骨格である。恐竜博2011で展示されていたトリケラトプスの復元骨格(LACM 59049のレプリカ)は、当時のパンフレットではResearch Casting所蔵となっており、開催当時の時点では科博の所蔵ではなかった。ただ、この骨格は恐竜博2011のために新たに作られた「改良強化新型(みんなこのネタ分かってくれるよね)」である。ゆえに、現在科博が所蔵している可能性は高そうである。
 ひろさんのブログによれば、昨年7月の時点ではレイモンドをバラして組み立てる可能性もあったという。ただ、プレスリリース中のイメージ画像からすると、レイモンドとは違う場所(以前パキケファロサウルス2体がいた場所)に設置されるようにみえる。レイモンドには手を付けず、LACM 59049のレプリカと共にリニューアル後も引き続き展示するということなのかもしれない。
 プレスリリースにも書いてある通り、シチパチの復元骨格(レプリカ。いわゆるザミン・ホンド標本か?)が抱卵姿勢で展示されるという。これについては昨年7月の情報から特に変更はなかったようだ。
 記載がないのがちょっと気になるが、Trieboldが長らく保有していたパキケファロサウルス(?)の“サンディ”は、以前ブログで書いた通り、昨年どこかに買われていった。したがって、恐らくはサンディの実物が組み立てられて展示されるのだろう。プレスリリースの画像にも、パキケファロサウルスの骨格が見える。

 1Fに展示されるアロサウルスの骨格といえば、有名な科博のアロで間違いないだろう。恐竜博2011のためにモダンスタイルで組み立て直されているので、そのまま常設展示されるということだろう。
 3Fに展示される“ティラノサウルスの幼体”は、報道でも出ているとおり、林原の子タルボを元にデジタル復元されたものとなる。科博の對比地せんせーはナノティラヌス別属論者であり、それゆえ今回の仮想的な子ティラノは歯の数少なめである(はず)。ジェーンや“スティギヴェナトル”はナノティラヌスである可能性が拭えず、したがって今回、タルボサウルスを元に仮想的なティラノサウルスの幼体を復元するということは大きな意味をもつ。いくつか「ナノティラヌスではなさそうなティラノサウルス類の幼体」がヘル・クリーク層から見つかっていたりもするわけで、色々な意味で楽しみである。
 また、プレスリリースによれば映像解説も差し替わるらしい。入れ替わった標本に合わせた解説なども入ってくるのだろう。

 とりとめもなく書いたが、とりあえず今年の夏の科博は壮絶なことになるだろうと思われる。リニューアルと気合の入った特別展(NHK金かけすぎィ!あと毎度ながら海洋堂はいい仕事をしている)が重なるわけで、おそらく会場は地獄絵図になるだろう。リニューアルに関しては5月半ばに詳細なプレスリリースを出すということなので、とりあえずうっひょいひょいしながら待ちたい。
 リニューアル後の一般公開開始が7月14日(平日なので勝利を確信するらえらぷす.ZAC)、特別展「生命大躍進」が7月7日からなので、それぞれを目当てにうまくタイミングを図りたい筆者である。レイモンドどーすんのかなぁ…。あ、本業の方どうしよ……。