GET AWAY TRIKE !

恐竜その他について書き散らかす場末ブログ

大恐竜展のレポらしきもの 延長戦

 3部構成のつもりが全然おさまらなかったんだZE☆(乱心)というわけで、延長戦行ってみよう!
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 骨せんべいのように見えるが、プロトケラトプスの幼体の集団化石である。15匹生き埋めという壮絶な化石だが、ぜひ実物を見に行くべき。

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 今回の目玉の一つ、タルボサウルス幼体(のキャストを組み立てたもの)。タルボ幼体の実物もちゃんとあるので安心していただきたい。それにしても素晴らしい出来のキャストである。

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 頭骨アップ。単なる実物化石のキャストではなく、歪みを補正してあるように見える。
 “ラプトレックス”Raptorexと比べて鼻先のラインがすっきりしているようだ。

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 タルボサウルス亜成体頭骨。ウィキペディアにも写真が出ているやつである。保存状態がちょっとアレではあるが、頭骨要素自体はすべて揃っているようだ。

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 この顔にピンときたあなた、科博のエントランスホールにいたコです。

 展示の紹介はざっとこんな感じである。
 写真がうまく撮れていなかったりで割愛したが、多数のオヴィラプトロサウルス類Oviraptorosaurやオルニトミモサウルス類Ornithomimosaur、ピナコサウルス、ホマロケファレHomalocephaleなど、他にも多数の興味深い化石(ほとんどが実物)が展示されていた。
 「白亜紀前期のネメグトサウルス類Nemegtosaurid」という、なかなかとんでもない化石があったりもする。また、シュヴウイアShuvuuiaやアヴィミムスAvimimusのほぼ完全な骨格など、小型恐竜の充実には目を見張るものがある。
 また、今回のパンフレットはいつも以上に気合の入った作りである。これ1冊持っておくだけで、モンゴルの恐竜についてはかなりの情報が得られるだろう。層序学的な話が出ているのも高ポイントである。

 というわけで、「大恐竜展 ゴビ砂漠の驚異」は(少なくとも関東においては)近年まれに見るクオリティーの展示であるように思う。多数のホロタイプ、そして将来的にホロタイプ(とそのキャスト)になるであろう、未記載標本の嵐が待っている。
 2回目はいつ行けるかな~