鳥脚類
↑ニッポノサウルス・サハリネンシスNipponosaurus sachalinensisの骨格図。 スケールは1m Skeletal drawing of Nipponosaurus sachalinensis UHR 6590, restored after Nagao, 1936 and Suzuki et al., 2004. Scale bar is 1m. 例のむかわ町のハドロサウルス…
↑ハドロサウルス・フォーキイHadrosaurus foulkiiの模式標本 ANSP 9203、9204、10005(ほかにANSP 9201、9202も模式標本の一部をなす) スケールは1m いわゆるボーンウォーズが勃発したのは1870年代からであるが、ここから輝かしい北米の恐竜発掘の歴史が始…
http://pomu.town.mukawa.lg.jp/secure/3515/%e6%81%90%e7%ab%9c%e7%94%a3%e7%8a%b6%e5%86%99%e7%9c%9f%e5%ba%83%e5%a0%b1%e3%82%80%e3%81%8b%e3%82%8fweb.jpg ↑函淵層群産ハドロサウルス類の産状。関節している点に注意。むかわ町立穂別博物館より ご存知の…
↑アウグスティノロフス・モリシAugustynolophus morrisiの骨格図。 模式標本LACM/CIT 2852(成体)とLACM/CIT 2760(亜成体)に基づく。 体骨格はかなり完全だが、仙椎や腰帯、肋骨の多くを欠いている。プロポーションは写真やサウロロフスの骨格に基づくも…
読者の皆様は、恐らくイグアノドンの最初の(認識された)化石がイギリス産であることはご存じだろう。当然、マンテルがどーたらこーたらの話は知っているだろうからそういうことにして話を進めたい(強引) さて、命名されてから来年で190年になるイグアノ…
本業(腐っても学部生)が忙しかった関係で、久しぶり(でもない)の投稿である。大きく(?)報道されたのでご存知の方も多かろう。記載論文の掲載がサイエンスとのことで、そのうち大学で読めるだろう。多分。 クリンダドロメウス・ザバイカリクスKulindad…
さて(唐突)、筆者はランス期(白亜紀後期マーストリヒチアン後期)の北米が一番好きである。ティラノやらトリケラやら有名どころの宝庫だったり、そうかと思えばちょこちょこマイナー種(どころか名前も付いていない連中)もいるので、その辺のバランス(…
前回から間が開いてしまったが、恐竜博始末記第4弾である。今回は、「オスニエリア」についてつらつらと書いていきたい。 さて、モリソン層の鳥脚類といえば、あなたはいくつ挙げられるだろうか。最近になって種類が増えたりでややこしいが、オスニエリアは…
↑マグナパウリア・ラティカウドゥスMagnapaulia laticaudusの骨格図 (コンポジット)及び模式標本と最大の標本のサイズ比較。発見部位を白で示す。 未発見のクレストが「コリトサウルス型」に復元されている点に注意。 Prieto-M?rquez et al., 2012より ラ…
↑テスケロサウルス属の一連の種、および“ウィロー”ことNCSM 15728を示す。 さて、テスケロサウルスと言えば「心臓」やらなんやで有名(結局心臓ではなかったようだ)だが、最近かなり混沌とした状況になっている。いちいち書くともう色々と訳の分からないこ…
↑サウロロフス・モリシの頭骨 ウィキペディアより サウロロフスと聞いて、あなたはどんな場所を思い浮かべるだろうか。(そもそも「知らん」とか言われると筆者は泣く) 模式種サウロロフス・オズボーニSaurolophus osborniはカナダ産なのだが、どちらかとい…
たまには国内の話をしないと怒られる(誰に?)気もするので、タイミングも良いことだし「むかわ町のハドロサウルス類Hadrosaurid」の話をしたい。 むかわ町と言われてピンとくる人は、たぶん地元民くらいであろう(北海道を甘く見ている父方の実家が標茶の…
http://phenomena.nationalgeographic.com/files/2013/12/Edmonotosaurus.jpg ↑エドモントサウルス・レガリスのミイラ化石(肩~後頭部) National Geographic Phenomenaより 矢印で「トサカ」を示す とんでもないものが見つかった。エドモントサウルス・レ…
↑チンタオサウルス・スピノリヌスTsintaosaurus spinorhinusの頭骨復元図(産出部位をグレーで示してある)。IVPP V725(ホロタイプ)とV723、V829、K107からなる。Prieto-M?rquez, A. & Wagner, J. R. 2013より 先日こんな記事を書いたのだが、なんとも言え…
シャントゥンゴサウルスの復元骨格 ウィキペディアより 恐竜王国2012の目玉の一つ(二つ?)だったのがフアシアオサウルスHuaxiaosaurus aigahtensとズケンゴサウルスZhuchengosaurus maximusである。鳴り物入りで宣伝されていた両者であるが、研究者の間で…
1951年から中国山東省莱葉で行われた発掘により、奇怪な突起をもったハドロサウルス類が姿を現した。チンタオサウルス・スピノリヌスTsintaosaurus spinorhinusである。 タニウスTaniusのシノニム疑惑や、「鼻骨が変形してただけ」疑惑を乗り越え、ヨーロッ…